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原発事故で生活を奪われた人々の、深い痛みと再生を描く

ふくしま 人のものがたり

渡辺一枝

定価1,980円(本体1,800円)

出版年月
2021年2月
ISBNコード
978-4-406-06559-7
仕様
0095/ 四六判並/ 248P
タグ
芸術・生活    文化・芸術・スポーツ   
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原発事故で生活が一変した、ふくしまの五人の人生に丁寧に向き合い、それぞれの感情の襞奥に分け入って綴られた物語。仮設住宅住民の支援隊リーダー、野球少年から住職になり「半農半僧」生活を目指す人、高らかな笑い声で伝統料理作りをする女性、原発の技術者で裁判原告代表の人、帰宅困難区域の夫婦の人生から、あなたは何を見いだしますか?

目次や構成

目次

  • 1  やりたいように、やってきた  大留隆雄さん
    • 一  六角支援隊
    • 二  大留隆雄さん一代記
    • 三  みんな過ぎたこと
  •   
  • 2  始まりは沢庵和尚  田中徳雲さん
    • 一  野球少年がお坊さんになるまで
    • 二  それなら自分も虹の戦士に
    • 三  原発について学んでいた
    • 四  恐れが現実に
    • 五  それからの日々で
  •   
  • 3  飯舘の土に生きて  菅野榮子さん
    • 一  小海町で凍み餅作り
    • 二  榮子さんが語る自分史
    • 三  味噌さえあれば
    • 四  放射能の降った世界で生きるとは
    • 五  までいな村で
    • 六  帰ることに決めた
    • 七  帰ってきたら、ここが戦場だ
    • 八  そういう人に私はなりたくない
    • 九  この自然がある限り
  •   
  • 4  騙されるな!  怒りをこめて振り返れ  今野寿美雄さん
    • 一  振り撒かれる「安全神話」
    • 二  飯坂小学校訪問
    • 三  3・11、そしてその後
    • 四  故郷津島の日々
    • 五  そして原子力技術者に
    • 六  生活が激変したあの日から
    • 七  「子どもは宝物です」
    • 八  追記
  •   
  • 5  乗っ取られた故郷・我が家  関場健治さん・和代さん
    • 一  自宅は帰還困難区域
    • 二  あの日からの逃避行
    • 三  新たな土地で
    • 四  津島原発訴訟
    • 五  畑仕事を始めた
    • 六  賑やかな酒宴
    • 七  それからのこと
  •   

少し長いあとがきを

著者情報

渡辺一枝

1945年1月、ハルピンで生まれ翌年秋に母と共に日本に引き揚げる。1987年3月までの18年間、東京近郊の保育園、障害児施設で保育士を務め、退職の翌日に初めてのチベット行に出かけて、その後に作家活動に入る。夫は椎名誠さん。主な著書に『桜を恋う人』『時計のない保育園』(ともに情報センター出版局)、『ハルビン回帰紀行』(朝日新聞)、『チベットを馬で行く』(文春文庫)、『消されゆくチベット』(集英社新書)、『チベット』(新日本出版社)ほか多数。