
経済2021年5月号NO.308
大特集=マルクス経済学のすすめ
定価1,049円(本体954円)
送料79円(第3種郵便)
2021年4月8日発売
春の「マルクス経済学のすすめ」大特集号です。世界的なコロナ禍、気候危機で現れた資本主義の限界を超える道を考えます。
萩原伸次郎「激動する現代世界と『資本論』」、関野秀明「ポスト新自由主義社会の展望と『資本論』」は、現代の経済問題を解く手がかりを。岩佐茂インタビュー「人間と自然の物質代謝-マルクスの生活への視点」、多羅尾光徳「地球の限界と環境問題」は、自然と社会・経済の関係を、そもそもから学べます。
あわせて、「『資本論』と農業問題研究」(田代洋一)、「学食のマルクス――『資本論』を学ぶと世界がみえる」(山田博文)、「科学的社会主義の世界観」(牧野広義)を掲載。
「私と『資本論』」は、研究者、学生など6人の『資本論』勉強法を。「紹介=各地の学習会」も、これからマルクスにチャレンジしたい人たちへ刺激となります。
ほかに論文「5Gをめぐる米中技術覇権競争」(佐藤拓也)などを掲載。
大特集=マルクス経済学のすすめ ―『資本論』を学ぶと世界がみえる 【掲載論考】 ◎激動する現代世界と『資本論』 ――新自由主義に対峙する「ルールある経済社会」を求めて …萩原伸次郎 ◎ポスト新自由主義社会の展望と『資本論』 ――マルクスのバブルの論理と資本主義の必然的没落論より考える …関野秀明 【『資本論』と現代社会】 ◎岩佐 茂さんに聞く〔一橋大学名誉教授〕 「人間と自然の物質代謝」 ――マルクスの生活・環境への基本視点 ◎地球の限界と環境問題 …多羅尾光徳 ◎マルクス『資本論』と農業問題研究 …田代洋一 ◎学食のマルクス ――『資本論』を学ぶと世界がみえる …山田博文 ◎科学的社会主義の世界観 ――マルクス、エンゲルスから学ぶ …牧野広義 【私と『資本論』】 ▼「恐慌」と戦後資本主義の解明 …井村喜代子 ▼ジェンダー問題解決の「切り口」を発見 …土橋理香 ▼「当たり前」を問い直す …葛西洋平 ▼資本と労働の理論 …小越洋之助 ▼『資本論』は「山官症候群」の処方箋 …菊間 満 ▼『貧乏物語』から『資本論』へ …藤田安一 【紹介=各地の学習会】 ▼関西の若手研究者によるオンライン資本論研究会…橋本えり ▼大阪府堺市・新版『資本論』を読む会…岸上倭文樹 ▼三重県津市・『経済』学習会…中村俊夫 【解説】マルクスの人物&文献紹介
◇新版『資本論』ガイダンス⑨ 第9分冊
【論文】 5Gをめぐる米中技術覇権競争 ――交錯する資本と国家の論理 …佐藤拓也 ◇世界と日本 中国全人代・香港問題が焦点…平井潤一 韓国・非正規の正規職転換…洪 相鉉 ◇書評 友寄英隆 著『コロナ・パンデミックと日本資本主義』…野口義直 柴田 努 著『企業支配の政治経済学』…小栗崇資 福田邦夫 著『貿易の世界史』…畠山 大 ◇随想 トランプ後のアメリカのこと…岡田則男(ジャーナリスト) ◎表紙イラスト くぼあやこ