
かみなりの音に、いさむはお父さんのカッパを手に、嵐の中へとびだした。「ビニールハウスのかいこがあぶない」おくびょうないさむが、ずぶぬれになりながらつかんだものは! 両親に代わって仕事をやりとげた子どもの姿がすがすがしい。 第33回読書感想文コンクール課題図書
著者情報
最上一平
1957年山形県生まれ。『銀のうさぎ』(1984年、新日本出版社)で日本児童文学者協会新人賞、『ぬくい山のきつね』(2000年、新日本出版社)で日本児童文学者協会賞、新美南吉児童文学賞、『じぶんの木』(2009年、岩崎書店)でひろすけ童話賞、『たぬきの花嫁道中』(2018年、岩崎書店)で日本絵本賞受賞。作品に『山のてっぺんの木のちょうじょう』『へんてこテーマソング』(2019年、いずれも新日本出版社)など多数。