おトラ婆さんのところへ死んだはずの夫が現れます。鼻の下に銀色のひげ。きつねです。話し相手を得たおトラ婆さんのつかの間の幸せを描く表題作ほか、過疎の村を舞台に、日々をていねいに生きる人々のたくましさ・ユーモアをたくみに描く。 日本児童文学者協会賞、新美南吉児童文学賞、赤い鳥さし絵賞
著者情報
最上一平
1957年山形県生まれ。『銀のうさぎ』(1984年、新日本出版社)で日本児童文学者協会新人賞、『ぬくい山のきつね』(2000年、新日本出版社)で日本児童文学者協会賞、新美南吉児童文学賞、『じぶんの木』(2009年、岩崎書店)でひろすけ童話賞、『たぬきの花嫁道中』(2018年、岩崎書店)で日本絵本賞受賞。作品に『山のてっぺんの木のちょうじょう』『へんてこテーマソング』(2019年、いずれも新日本出版社)など多数。
宮本忠夫
ぬくい山のきつね
定価1,650円
(本体1,500円)
2000年11月