
九歳で日本にやってきた中国残留孤児三世の岡本隆(「扉を開けて」)。戦火を生きるアフガニスタンのジャンビーヤ(「死んでもいわない」)、コソボのベキム(「マルコのサッカーボール」)。「命」をおびやかし、「自由」を奪う戦争について、子どもたちと考え合いたい短編6編を収録。日本児童文学者協会創立60周年記念出版。
著者情報
日本児童文学者協会
児童文学の作家、詩人、翻訳家、評論家、研究者などで構成されている文学運動団体。1946年創立。会員数は約九五〇名で、全国すべての都道府県に在籍している。また北海道から九州まで、21の支部があり、独自の活動を展開している。会の活動は、著作権や研究活動など主に会員に向けた活動のほかに,児童文学に関心を持つ方たち、児童文学の創作をめざす人たちなどに向けて、各種の講座や出版活動など幅広く行われている。
三村久美子

扉を開けて
定価2,090円
(本体1,900円)
2006年8月