
「必勝」 学校は身心を鍛える道場?
シリーズ戦争 子どもたちが綴った戦争体験 第3巻 学校は戦場だ ほしがりません勝つまでは
村山士郎=著
定価3,850円 (本体3,500円)
- 出版年月
- 2021年10月
- ISBNコード
- 978-4-406-06622-8
- 仕様
- 8321/ A4変型上/ 64P
- 読者対象
- 小学校高学年
- 中学生
日中戦争からアジア・太平洋戦争へとふみだした中、学校も大きく変わっていきます。身体を鍛え、戦争に勝つまではとちかいを立てる。お小遣いを戦費にだし、農家などの手伝いに働く……一方で、食べるものが減り飢えに苦しむ子どもたちも。想いを当時の作文から読み解きます。資料・画像も豊富に収録したシリーズ第3巻。
目次や構成
<目次>
-
- この本を読んでいただくみなさんへ
- 1 まもれ大空 僕等のうででー紀元は2600年ー
- 私たちの決意 私たちのちかい/私たちの標語
- ●コラム 学問の世界にも統制
- 紀元2600年 「紀元二千六百年」
- ●コラム 紀元節と紀元2600年
- 2 学校は戦場だー決戦下の国民学校と子どもたちー
- 教室が変わっていく 明るい教室/時局所感
- 学校が身心を鍛える道場に 新進鍛錬運動
- 瀬田国民学校
- ●ことば解説 御真影・奉安殿/コラム 学校での授業が停止に
- 満州での日本人としての教育 私の日常生活(蒙古語からの訳)
- 3 進軍だ! 僕等は日本の少国民
- 軍国少年少女として 行軍/胸を張って/暁天動員大会/少年団訓練/校長 今田直巳
- 4 ほしがりません勝つまではー銃後の家庭や地域の生活ー
- 食物は一汁一菜とし、お弁当は日の丸弁当 興亜奉公日/節約
- すべてを戦争に 軍用兎/真綿/真綿とじ/勤労奉仕
- ●ことば解説 ほしがりません勝つまでは
- 飢えた子どもたち ひもじさにひとのべんとうをぬすんでたべた子ども
- ●ことば解説 配給制度
- 家庭も小さな鉱山だ 金を政府に売りましょう/銅貨、白銅貨の回収
- 貯金が弾丸の資金に 貯金
- おわりに 教師の良心
- 僕らの力/ミノルちゃんのおとうさん
著者情報
村山士郎
1944年山形県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。「ロシア革命と教育革命」で東京大学教育学博士に。現在、大東文化大学教授、日本作文の会常任委員会副委員長、教育科学委員会常任委員。近著に『それでも私たちは教師だ―子どもたちと共に希望を紡ぐ ドキュメント津波と原発の地、福島で』(共著、2012年、本の泉社)、『豊かなことば育ちが心と学力の基礎』(2009年、本の泉社)、『現代の子どもと生活綴方実践』(2007年、新読書社)、『事件に走った少女たち』(2005年、新日本出版社)、『希望としての学力 豊かなことばと表現が学力の土台』(2003年、桐書房)、『なぜ「よい子」が暴発するか』(2000年、大月書店)、『子どもの喜びと学校づくり』(1988年、新日本出版社)など。著書多数。

シリーズ戦争 子どもたちが綴った戦争体験 第3巻 学校は戦場だ ほしがりません勝つまでは
定価3,850円
(本体3,500円)
2021年10月