
「一億玉砕」を合いことばに 勝つまで戦う
シリーズ戦争 子どもたちが綴った戦争体験 第4巻 最後まで、勝利を信じて 本土決戦、焼土と化した日本
村山士郎=著
定価3,850円 (本体3,500円)
- 出版年月
- 2021年12月
- ISBNコード
- 978-4-406-06623-5
- 仕様
- 8321/ A4変型上/ 64P
- 読者対象
- 小学校高学年
- 中学生
1945年、日本は全国で空襲をうけていました。そんな中でも子どもたちは勝利を信じ、天皇陛下のため最後の一人まで戦い抜く決意をかためていたのです。学童疎開でもさびしさやひもじさをこらえ、必死で日本の勝利に協力。子どもたちの想いを当時の作品から読み解きます。資料・画像も豊富に収録したシリーズ第4巻。
目次や構成
<目次>
-
- この本を読んでいただくみなさんへ
- ●資料・日本への大空襲(主なもの)
- 1 大空襲、焼土化する日本
- 撃ちてし止まん 空襲の思い出/断じて勝つ
- 日記に残された空襲体験 3月10日(土 春)/せんそう/日 記
- ●コラム・東京と横浜への大空襲
- 東京大空襲ー船渡和代さんの手記から
- 2 親元をはなれての学童疎開
- 学童疎開への出発 8月21日(月 晴)/45年1月21日
- ●ことば解説 学童疎開
- 学童疎開での生活 1944年9月13日(水 曇)/44年10月24日(火 晴)/44年11月1日(水 晴)/家族への手紙/鈴木知明、芙美代兄妹への父鈴木武之助の手紙
- ひもじさとの闘い 〈おかず日記〉抄/乾燥イモを盗み食い
- 疎開から帰ったのは敗戦から7ヶ月後 1946年3月7日(木 曇・吹雪)/3月8日(木 晴)
- 3 「最後のひとりまで」と住民・学徒を巻き込んだ沖縄戦
- 沖縄、「対馬丸」の悲劇 忘れえぬ波間に叫ぶ姉の声
- ひめゆり学徒隊の悲劇 ひめゆりの乙女たち
- ●コラム 沖縄戦/●ことば解説 ひめゆりの塔
- 餓死兵を何百も焼いた 高沢義人さんの証言
- 4 広島・長崎の悲劇を繰り返さない
- 広島・長崎に原爆投下 げんしばくだん/やけあとで/ぼくのあたま
- 『原爆の子』 無題/無題/原子爆弾が落とされた日
- 映画「ひろしま」 映画「ひろしま」を見て/広島
- ●コラム 核兵器禁止条約
- おわりに 「死に損ない」と罵倒した中学生と人間的な感情
著者情報
村山士郎
1944年山形県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。「ロシア革命と教育革命」で東京大学教育学博士に。現在、大東文化大学教授、日本作文の会常任委員会副委員長、教育科学委員会常任委員。近著に『それでも私たちは教師だ―子どもたちと共に希望を紡ぐ ドキュメント津波と原発の地、福島で』(共著、2012年、本の泉社)、『豊かなことば育ちが心と学力の基礎』(2009年、本の泉社)、『現代の子どもと生活綴方実践』(2007年、新読書社)、『事件に走った少女たち』(2005年、新日本出版社)、『希望としての学力 豊かなことばと表現が学力の土台』(2003年、桐書房)、『なぜ「よい子」が暴発するか』(2000年、大月書店)、『子どもの喜びと学校づくり』(1988年、新日本出版社)など。著書多数。

シリーズ戦争 子どもたちが綴った戦争体験 第4巻 最後まで、勝利を信じて 本土決戦、焼土と化した日本
定価3,850円
(本体3,500円)
2021年12月