
道標第三部 宮本百合子名作ライブラリー<8>
宮本百合子=著
定価2,350円(本体2,136円)
- 出版年月
- 1994年11月
- ISBNコード
- 978-4-406-02312-2
- 仕様
- 0393/ 四六判/ 493P
パリで家族に再会した伸子は、古い家族制度の陰影をきざんだ父母をみつめ「家」の崩壊を予感する。帰国する家族と別れた伸子は、再びソビエトに戻るが、恐慌と戦争準備のただなかにある祖国で、権力に抵抗してたたかう人々の列に加わるため帰国を決意する。解説・西澤舜一。
著者情報
宮本百合子
1899〜1951年。作家、思想家。17歳で処女作「貧しき人々の群」を発表。アメリカやソ連に滞在。のちプロレタリア文学運動に参加。宮本顕治と結婚。投獄、弾圧に屈せず、人民の立場にたった文学、婦人運動などに献身、戦後もその先頭に立つ。代表作として「貧しき人々の群」「伸子」「道標」「播州平野」などの他、獄中の夫との往復書簡「十二年の手紙」などがある。