
黒澤明 ―人と芸術―
山田和夫=著
「七人の侍」「影武者」「八月の狂詩曲」など,一作ごとに新しい境地をきり開き,日本映画の国際的名声を高めた巨匠監督。多くのエピソードと知られざる事実をまじえ,黒澤映画の面白さとその生涯に迫る。日本映画界の再生を願い待望の刊行。
目次や構成
- プロローグ ―"世界のクロサワ"と同時代に生きて
- 第I部 模索と挑戦
- 1 目ざめのとき
- 2 プロレタリア美術家同盟
- 3 挫折からの転進
- 4 PCL=東宝の助監督として
- 5 デビュー作「姿三四郎」
- 6 「一番美しく」の功罪
- 7 敗戦の日迫る頃
- 第II部 映画の復活と飛翔
- 8 「自我の確立」と「映画の自由」
- 9 映画的自我の確立―「わが青春に悔なし」
- 10 戦後の青春―「すばらしき日曜日」と「酔いどれ天使」
- 11 東宝大争議
- 12 東宝をはなれて
- 第III部 高揚と成熟―日本映画の時代
- 13 世界のクロサワ発見―「羅生門」
- 14 一九五〇年代の栄光へ
- 15 最初の頂点―「生きる」
- 16 日本映画の時代―「七人の侍」
- 17 「鳥や獣がそれを知ったら」
- 18 新しい転機の到来?
- 第IV部 試煉と苦悩
- 19 リアリズムとエンタテインメント
- 20 「赤ひげ」と黒澤評価の逆流
- 21 ハリウッド映画の挫折
- 22 初のカラー映画、そして・・・・・・
- 第V部 未来への悲願
- 23 ロシアの大地と人間、ソビエト映画
- 24 時代のなかの孤独な英雄
- 25 夢と悪夢
- 26 最後の自画像
- エピローグ ―21世紀への映画的遺言
- あとがき
- 黒澤明監督全作品一覧
著者情報
山田和夫

黒澤明 ―人と芸術―
定価1,540円
(本体1,400円)
1999年8月