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「歴史教科書」問題はいよいよ重大!明治以来の戦争の歴史から検証する。

史実が示す 日本の侵略と「歴史教科書」

吉岡吉典=著

定価2,200円(本体2,000円)

出版年月
2002年5月
ISBNコード
978-4-406-02889-9
仕様
0031/ 四六判上製/ 222P
タグ
人文    歴史   
在庫状況
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「歴史教科書」問題は終わっていない。その策略と論理の核心に切り込み,明治以来の,戦争につぐ戦争と植民地支配の歴史を徹底的に検証。丹念な資料探究で定評のある著者が,本書で初めて紹介する新資料もまじえて平易に解き明かす。

目次や構成

[目次]

  • はじめに
  • 一  序にかえて
    1. 二十一世紀のはじまりに
    2. 日本国憲法の精神は
    3. 高まる第九条への評価と期待
    4. 許してはならない憲法蹂躙の戦争美化
  • 二  「歴史教科書」(扶桑社)の立場と特徴
    1. 戦争に次ぐ戦争の歴史をどうとらえるか
    2. 明治指導者のイデオロギーに
    3. 「歴史教科書」のイデオロギーに
    4. 『新しい公民教科書』と一体でみる
    5. その手法 ―"事実"を知るのではなく"考え"を知る
    6. "今日の基準で過去をみるな"と
    7. 歴史に学び歴史をつくる
    8. "中国、韓国の圧力"="内政干渉論" ―「つくる会」の姿勢
  • 三  戦争につぐ戦争の歴史をふりかえる
    1. 日本軍最初の出兵は台湾(一八七四年)
    2. 日清戦争―朝鮮の支配を争った戦争=中国への野望(一八九四〜九五年)
    3. 義和団鎮圧戦争(一九〇〇年)、中国に駐兵権を認めさす(一九〇一年)
    4. 日露戦争―双方からの帝国主義戦争(一九〇四年〜〇五年)
    5. 第一次世界大戦を"天佑"として参加
    6. シベリア支配をねらった出兵(一九一八年)
  • 四  中国侵略の原因を中国の「反日運動」に
    1. 柳条湖事変=十五年戦争は謀略ではじまった(一九三一年)
    2. 盧溝橋事件―日中全面戦争(一九三七年)
    3. 最悪の虐殺事件―「南京事件」そのものに疑問を
  • 五  アジア・太平洋戦争―美化でなく反省を教訓を
    1. 六十年前と同じ記述―アジア・太平洋戦争
    2. アジア・太平洋戦争も計画的奇襲にはじまる
    3. アメリカの対日圧迫を強調する「歴史教科書」
    4. 大東亜共栄圏とは―"侵略を合理化するためのスローガン"
    5. 太平洋憲章に対抗した「大東亜会議」を肯定的にえがく
  • 六  「韓国併合」をどうえがいているか
    1. 「併合」という用語はなにを意味したか
    2. 計画的挑発事件で強制した「修好条規」(一八七六年)
    3. 国王を捕虜同然に―朝鮮王宮軍事占領事件(一八九四年)
    4. 駐韓公使の使嗾による閔妃暗殺事件
    5. 韓国従属化の第一歩=「日韓議定書」
    6. 伊藤博文が直接に保護条約の強要(一九〇五年)
    7. 皇帝を強制的に退位さす―ハーグ密使事件(一九〇七年)
    8. 「韓国併合」を強行(一九一〇年)
    9. 獲物の配分についての協定
    10. "一部に併合を受け入れる声"とは― 一進会
  • 七  植民地支配の反省はない
    1. 「久保田発言」とウリ二つの記述も
    2. 民族抹殺の皇民化政策
    3. 朝鮮人民の闘争と弾圧
    4. 関東大震災のさいの朝鮮人虐殺
  • 八  侵略戦争と植民地支配の美化は、歴史の偽造
    1. 日本の侵略を"アジア開放をうながした"と美化
    2. 日本の人種差別撤廃提唱問題
    3. 朝鮮独立陳情を拒否
    4. サンフランシスコ講和会議でのアジアの発言
    5. アジア開放というのなら、日本がやるべきだったことは
    6. 日本国民の反戦反帝の運動は黙殺できぬ
  • 九  戦後の日本と連合国・GHQの対日政策について
    1. 戦後日本の民主化措置の基本的評価をめぐって
    2. 「東京裁判」と「歴史教科書」
  • 十  「検定合格」と政府の責任
    1. 「検定合格」は、政府による"お墨付き"
    2. 国家間の合意、取り決めをふみにじって
  • 十一  結び

著者情報

吉岡吉典