上巻では宇宙，素粒子，超伝導，数学，地球科学，気象学について，第一線で活躍する研究者がそれぞれの到達点と直面する課題を解説する。科学のロマンと本性，科学的思考のあり方にも論及。
目次や構成
[目次]
- 宇宙はますます不思議 平林 久
- 宇宙の幕が開く
- 電波天文学の拓いたエキゾティックな宇宙
- 進化した電波望遠鏡
- 宇宙の晴れ上がり
- 宇宙の暗黒時代
- 星の輪廻
- 別の地球を探す
- 宇宙文明を探す
- 二一世紀とはどんな一〇〇年だろう？
- さらに新しい目
- コンピュータの中の宇宙
- 科学と芸術と社会
- 素粒子論の発展と現代の物質観 益川 敏英
- 古典力学の成立と法則の適用限界
- 素粒子論はどのように発展してきたか
- 日本の素粒子論研究と民主主義
- ニュートリノの謎にいどむ 梶田 隆章
―素粒子と宇宙にまたがる研究の進展―
- 陽子の崩壊とカミオカンデ
- ニュートリノの観測へ
- スーパーカミオカンデ
- 今後の研究
- 高温超伝導にいどむ 秋光 純
―新しい物質には新しい物理がある―
- 新しい階層としての凝縮系物理学
- 超伝導の不思議と応用面での期待
- 新しい金属系超伝導体の発見
- 超伝導が起きるしくみはどこまでわかったか
- どのように考えて発見に至ったか
- 新しい物質には新しい物理がある
- 長い目では基礎研究が応用につながる
- 数学の発展が示す自然の構造 銀林 浩
- 数学は自然科学か?
- 数学が自然の研究に用いられたのは一七世紀から
- 数学の本性
- 新しい数学の勃興
- 結論
- 地球史の謎を解く 立石 雅昭
- プレートテクトニクスは日本列島の形成史をどのように描き出したか
- プレートテクトニクスからプルームテクトニクスへ
- 地球史解読はどこまで進んだか
- 地球システム変動の解明をめざして
- 環境と地質科学―メコンデルタを例に
- ここまでわかってきた大気の運動と気象 丸山 健人
- 理論が実践に結びつく技術環境ができた
- 大気を動かすエネルギー
- 天気予報の歴史を振り返って
- 「地球温暖化」問題がいよいよ現実に
著者情報
平林久
自然の謎と科学のロマン(上) ―宇宙と物質・編
定価2,090円
（本体1,900円）
2003年10月
益川敏英
1940年愛知県生まれ。理論物理学（素粒子論）研究者。京都大学名誉教授。京都産業大学教授。2008年ノーベル物理学賞受賞。『科学にときめく』（かもがわ出版）、『現代の物質観とアインシュタインの夢』（岩波書店）、『教育を子どもたちのために』（共著、岩波ブックレット）、『いっしょに考えてみようや』（共著、朝日新聞社出版）、『僕がノーベル賞をとった本当の理由』（フォーラムＡ）、『「フラフラ」のすすめ』（講談社）など著作多数。
自然の謎と科学のロマン(上) ―宇宙と物質・編
定価2,090円
（本体1,900円）
2003年10月
梶田隆章
自然の謎と科学のロマン(上) ―宇宙と物質・編
定価2,090円
（本体1,900円）
2003年10月
秋光純
自然の謎と科学のロマン(上) ―宇宙と物質・編
定価2,090円
（本体1,900円）
2003年10月
銀林浩
自然の謎と科学のロマン(上) ―宇宙と物質・編
定価2,090円
（本体1,900円）
2003年10月
立石雅昭
自然の謎と科学のロマン(上) ―宇宙と物質・編
定価2,090円
（本体1,900円）
2003年10月
丸山健人
自然の謎と科学のロマン(上) ―宇宙と物質・編
定価2,090円
（本体1,900円）
2003年10月
