
デジタル化でテレビは「見る」から「使う」へ大きく変わります。生まれた瞬間からテレビにドップリひたって育った子どもたち。お母さんは、番組をみてビックリ。人権無視・性・暴力氾濫の番組を子どもがひとりで見る生活を何とかしなければ!テレビ出演20年の経験を生かし、テレビ「新時代」の子どもの成長と教育を考えます。
目次や構成
[目次]
- 見るテレビから使うテレビへ −−デジタル時代を考える
- 第一章 お母さんも心配、子どもへのテレビの影響−明らかになった意外な実態
- テレビは子どもにとって”空気”、大人の生活必需品
- 暴力シーンが子どもの成長に与える影響
- バラエティ番組の危険
- ニュース報道番組の落とし穴
- 第二章 子どもにかかわるテレビの実情−自主規律の確立めざして
- 制作現場の舞台裏と本音
- 世界の「テレビ規制」と日本の現状
- 動き始めた期待大きい「第三者機関」
- 待った!サラ金CM
- 第三章 子ども視聴者の尊重−子どもが成長できる映像文化を
- 子どもが成長できるテレビ生活づくり
- 保育士や教師の願い
- メディアへのアクセス権は子どもの権利
- テレビに”品格”とリスペクト(尊重)を求める中学生
- 子どもの心を傷つけるマイク
- 第四章 デジタル時代を「生きる力」−デジタル化の主役は市民
- メディア・リテラシーを大人も子どもも
- 今、「ケータイ」リテラシーを学ぶとき
- 家庭にテレビ文化を築く
- エピローグ 子どもの成長をささえる放送文化を求めて
著者情報
尾木直樹
教育評論家。臨床教育研究所「虹」所長。法政大教授。1947年滋賀県生まれ。早大卒業後、私立高校、公立中学教師を経て現職。『新・学歴社会が始まる』(青灯社)『学校は再生できるか』(NHKブックス)、『子どもの危機をどう見るか』(岩波新書)、『元気が出る子育て論』『子育てとテレビ新事情』(新日本出版社)