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「窮した者を見捨てられず、おこがましくも人助けいたしやした」

荷抜け

岡崎ひでたか=著

定価1,980円(本体1,800円)

出版年月
2007年5月
ISBNコード
978-4-406-05042-5
仕様
0093/ 四六判上製/ 253P
タグ
芸術・生活    小説   
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自由民権運動に遡ること半世紀。信州は、塩の道・千国街道を舞台に繰り広げられた民衆一揆、世に言う「赤蓑騒動」を、謎解きありスリルありで描き切った、大人から子どもまで楽しめる物語。牛方(荷運び人)たちが、貧しい百姓や仲間たちのくらしを守るために企てた集団「荷抜け」を軸に、世直しを求める百姓衆の大なだれ――「赤蓑騒動」が始まる。

目次や構成

〔目次〕

  • 第1章  山かげの里
    • 1 雪崩 ごんごろ
    • 2 山かげの里
    • 3 水の傷あと
  • 第2章  父を知る
    • 4 野盗の少年
    • 5 牛盗っ人
    • 6 父を知る
  • 第3章  フスベの仇討ち
    • 7 敵の罠
    • 8 フスベの仇討ち
    • 9 なぞの旅人
    • 10 牛方問答
  • 第4章  かたくり茶屋
    • 11 悪党
    • 12 盗っ人か、助っ人か
    • 13 七五郎の乱入
  • 第5章  「殺し屋情報」走る
    • 14 再会の日
    • 15 ハツの脱出
  • 第6章  雪道に燃ゆ
    • 16 危機の日、迫る
    • 17 鉄の八郎太あらわる
    • 18 雪道は燃えた
  • あとがき

「集団「荷抜け事件」、これこそ仲間相互の信頼関係がなければ絶対に成し得られません。 その信頼は日常の助け合いがあってこそ生まれるものです。生活の貧しさ、労働のきびしさを共にする仲間なればこその、 助け合うやさしさがあったにちがいない。そして、すぐれた指導者がいれば、 人間が人間らしく生きるために力を合わせることができたのでしょう。 あわたしは、牛方、ぼっかたちの、そういう面を発見したのです。」(「あとがき」より)

著者情報

岡崎ひでたか

1929年生まれ。作品に「鬼が瀬物語」(全四巻)「天と地を測った男」(以上くもん出版)、「荷抜け」「戦場の草ぼっち」(以上新日本出版社)等。日本ペンクラブ会員。日本児童文学者協会会員。