
心筋梗塞からも生還! 報道写真家の旅は続く
まだまだカメラマン人生
石川文洋=著
健康には自信があった文洋さんが、ある日倒れた。九死に一生を得て、自らと命を見つめるまなざしが深まっていく。灰谷健次郎さんとのアジアの旅、戦場で命を落としたカメラマンを慰霊する遍路、侵略戦争を撮影した小泉次一の足跡、それらに重ねて思い起こされる自らのこれまでの歩み……。人生の深みを味わう温かなエッセイ。
目次や構成
〔目次〕
- まえがき
- 「課外授業」体験
- 四国遍路・冬と春の旅
- 私の元気の素とウォーキング
- ネガ整理とコピープリントの写真展
- 四国遍路・夏の旅
- 心筋梗塞で心停止
- 電気ショック5回で生き還る
- 心筋梗塞入院記
- やはり家は良いな
- 心筋梗塞後の食と酒
- リハビリ、やはり歩く
- 心臓の動きが上がった!
- 灰谷健次郎さんとの旅
- 楽しい旅から灰谷流の原稿が
- 灰谷さんのこだわりと旅の続き
- 旅の後、灰谷さんと
- 心筋梗塞後の四国遍路
- マイナスをプラスにする生き方
- 心筋梗塞後、初の海外取材
- サイゴンで、元大家さんたちと
- 久し振りにピース・ボートの旅
- 人生の喜び・再会は生きてこそ
- 2009年の出来事
著者情報
石川文洋
報道写真家。1938年、沖縄県生まれ。1965年1月から1968年12月まで、フリーカメラマンとして南ベトナムの首都サイゴン(当時)に滞在しベトナム戦争を取材。1969年から1984年まで朝日新聞社に勤務。その後フリーに。著作に、『写真記録ベトナム戦争』(金曜日)、『戦場カメラマン』『報道カメラマン』(朝日文庫)、『死んだらいけない』(日本経済新聞社)、『日本縦断 徒歩の旅 65歳の挑戦』(岩波新書)など。日本写真協会年度賞(1973年)、日本雑誌写真記者協会賞(1982年・1983年)、日本ジャーナリスト会議特別賞(1990年)、ベトナム政府より文化通信事業功労賞(2005年)など受賞多数。