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人間と経済の関係がよくわかる

ルールある経済って、なに? 社会的公正と日本国憲法

大門実紀史=著

定価1,650円(本体1,500円)

出版年月
2010年4月
ISBNコード
978-4-406-05347-1
仕様
0033/ 四六判並製/ 206P
タグ
社会    政策・路線   
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金融危機も世界同時不況も貧困の拡大も、儲かれば何をやってもいいというルールなき資本主義の結末でした。そもそもルールとはなにか? 日本における“社会的公正”実現の道はどこにあるのか? 人間の権利とくらしをまもり、不平等をなくし、企業が健全に発展できる、そんな日本経済のあり方を、一緒に考えてみませんか。

目次や構成

〔目次〕

  • はじめに
  • 第一章  ルールなき資本主義――日本の現実
    1. おびやかされる生存権
      • 青年を食いものにする大企業
      • ヨーロッパの所得保障制度
      • シングルマザーのねがい
      • ヨーロッパのシングルマザー支援
    2. 人間を使い捨て
      • ノルマを達成しないと解雇
      • 最高裁の不当判決――それでも歴史は動く
      • 契約社員700人を、おどして派遣社員に
      • 正社員が当たり前の社会に向けて
      • ヨーロッパの非正規雇用
      • ヨーロッパの労働時間と解雇規制
    3. 広がる貧富の格差
      • 貧困率も富裕層も、日本は先進国で第二位
      • 貧困をなくそうとしない日本
  • 第二章  社会的公正(ソーシャル・ジャスティス)をめざして
    1. ヨーロッパと社会的公正
      • 蜂の寓話
      • 資本主義とルール
      • ILOと社会的公正
      • フィラデルフィア宣言
      • 「ヨーロッパ・デー」
      • 社会的公正か、新自由主義か
      • 労使共同決定主義
      • 労働組合の力
      • EU議会の力関係
    2. 日本における社会的公正
      • 日本国憲法と社会的公正
      • 生存権をまもるルール
      • 人間らしくはたらけるルール
      • 所得再分配のルール
      • 「成長か、社会的公正か」――新自由主義のごまかし
  • 第三章  ルールある経済こそ、くらしと日本経済を再建する道
    1. ルールある日本経済へ
      • 日本経済のゆがみ
      • 過剰生産恐慌と金融危機の結合
      • これからの経済のあり方
      • 大企業の過剰な内部留保を国民に還元させる
      • 企業の健全な発展のためにもルールは必要
    2. マネー資本主義との対決
      • マネー資本主義
      • ガソリンはなぜ高騰したのか
      • 賃金をおさえ、リストラを要求する投機マネー
      • 世界金融危機  1)バブルの公式「神話+投機マネー=バブル」
      • 世界金融危機  2)マネーゲームの主役・投資銀行
      • 世界金融危機  3)負の連鎖がとまらない
      • 世界金融危機  4)リーマン破綻から世界同時不況へ
      • 投機マネー規制と社会的公正
  • おわりに――たたかってこそ
  • 参考文献

著者情報

大門実紀史

1956年京都生まれ。日本共産党参議院議員。著書に『「属国ニッポン」経済版』(2003年)、『新自由主義の犯罪』(07年)、『ルールある経済って、なに?』(10年)、いずれも新日本出版社刊。