
マルクスの思想に深く浸透しているヘーゲルとアリストテレス――マルクス経済学を研究し続けてきた著者が、二人の哲学者の世界に分け入り、『資本論』にそれがどのように生かされているか、いかなる方法論によってこの大著がなったのかを探る。ヘーゲルとアリストテレスの論理学、そして『資本論』の理解が深まる知的な旅!
目次や構成
- 第1章 マルクスの商品分析の中のヘーゲル的思考
- 第2章 マルクスの商品から貨幣へ、ヘーゲルとアリストテレス
- 第3章 マルクスの貨幣から資本へ、ヘーゲルの弁証法
- 第4章 『資本論』の展開とヘーゲルの始元論
- 第5章 『資本論』の展開とヘーゲルの個・特・普の推論
- 第6章 ヘーゲルによるアリストテレスの推論評価をめぐって
- 第7章 アリストテレスへの追記
著者情報
工藤晃
1926年生まれ。東京大学理学部卒業。元日本共産党衆院議員。『マルクスは信用問題について何を論じたか』『現代帝国主義研究』『混迷の日本経済を考える』(いずれも新日本出版社)など著書多数。

マルクス『資本論』とアリストテレス、ヘーゲル
定価1,870円
(本体1,700円)
2011年7月