
“ゴリ押し”の消費税増税。だが、この税制の重大なウソと欠陥が明らかになってきた。本当は誰が負担しているのか? 法律に「転嫁」の言葉はない? 税が市場競争を後押しする? 人々を反目させつつ社会の富を弱者から強者へと集中するその機能とは?――知られざる消費税の本質を徹底追及し、税率アップの真の狙いと社会的害悪を告発する。
目次や構成
〔目次〕
- 1 消費者が負担しているというウソ(欠陥1)
- 2 転嫁できなくても、転嫁していることにする(欠陥2)
- 3 消費税は「間接税」ではない?!(欠陥3)
- 4 ないところから取る(欠陥4)
- 5 財界が税率アップを要求するワケ
- 6 輸出品のみ「ゼロ税率」の不公平(欠陥5)
- 7 消費税が派遣労働者を増やす?!(欠陥6)
- 8 「飲食料品非課税」「軽減税率」「福祉目的税」を考える
- 9 誰もが共感できる税制に
- 10 この増税、やってはいけない
著者情報
斎藤貴男
1958年、東京生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学商学部卒業。英国・バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。「日本工業新聞」記者、『プレジデント』編集部、『週刊文春』記者を経てフリーに。 『戦争経済大国』(2018年、河出書房新社)、『「マイナンバー」が日本を壊す』(2016年、集英社インターナショナル)、『戦争のできる国へ――安倍政権の正体』(2014年、朝日新聞出版)、『「東京電力」研究』(2012年、講談社)、『税が悪魔になるとき』(2012年、新日本出版社、共著)、『民意のつくられかた』(2011年、岩波書店)、『消費税のカラクリ』(2010年、講談社現代新書)、『非国民のすすめ』(2004年、筑摩書房)、『機会不平等』(2000年、文藝春秋)など著作多数。
湖東京至
税理士。元関東学院大学教授。元静岡大学教授。著書『消費税法の研究』(1999年、信山社)など。

税が悪魔になるとき
定価1,320円
(本体1,200円)
2012年8月