
私たちの目の前で現に展開している政治現象の見方について、ナマの資料・情報でその背景・狙いを明らかにするタテ糸だけでなく、著者が常に駆使している、個々の政治現象の分析・関連づけの方法や視角というヨコ糸を駆使して、初めて明らかにした野心作! 全教の雑誌『クレスコ』に連載された論考に、「現在の時点からの長めの補足」など、大幅な加筆をおこなった新著!
目次や構成
- [おもな目次]
- 政治における「政治家」の役割と限界
- 菅直人と菅政権の間
- みんなの党はなぜ伸びた?
- 小沢一郎はなぜマスコミから叩かれたか?
- 現代日本のマスコミ論
- 衆・参両議員定数削減は何をねらうか
- 橋下大阪府知事、河村名古屋市町はなぜ、注目を浴びるのか?
- 被災地東北地方の被害はなぜ深刻化したのか
- 原発の政治学
- 一体改革はなぜ出てきたのか
- 「肩車型社会」では、消費税引き上げは仕方ないか?
- 社会保障にも新たな削減のメス
- 橋下への期待と橋下のめざすものの合致と落差
- 新自由主義政治家としての既視感と新鮮さ
著者情報
渡辺治
947年、東京生まれ。現在、一橋大学名誉教授、九条の会事務局、日本民主法律家協会理事長。東京大学法学部卒業、東京大学社会科学研究所助教授などを歴任。著書に『日本国憲法「改正」史』(日本評論社)、『憲法「改正」は何をめざすか』(岩波書店)、『「豊かな社会」日本の構造』(労働旬報社)、『高度成長と企業社会』(吉川弘文館)などがある。