
「苦しんでいる側に立つ」「解決の道はある」――苦闘する教育現場や子どもと親たちの“ナマの声”を徹底的に調査し、膝を交えてともに考えてきたなかで浮き上がってきたキーワード。この視点から、いじめ解決の道を閉ざす「隠蔽」の壁を崩し、子どもを守り抜く条件整備をどうつくるかを「政治の目」も使って解き明かす書き下ろし。
目次や構成
【目次】
- [序] インタビュー「いじめ問題の提案について」
- 第1部 いじめのない学校と社会を
- 1 いじめは「人権侵害であり暴力」
- 2 「隠ぺい」の壁をくずす
- 3 子どもの命は守れる!ーーおとなたちはどこで合意を形成するか
- 4 「いじめ社会」も変えよう
- 第2部 いじめ問題の諸相
- 5 いじめと教師
- 6 いじめと地方政治、教育委員会
- 7 「厳罰主義・道徳主義」の無力
- 8 法律が必要な段階
- 9 成立した「いじめ防止対策推進法」ーー問題点と今後の課題
著者情報
藤森毅
1960年、東京生まれ。東京大学教育学部卒業。日本共産党文教委員会責任者。著書に『教育の新しい探究』(2009年)、『いじめ解決の政治学』(13年)〔いずれも新日本出版社刊〕がある。

いじめ解決の政治学
定価1,540円
(本体1,400円)
2013年8月