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これからこの国をどうする。「死者と共に生きる」ための文芸評論

死者の声、生者の言葉 文学で問う原発の日本

小森陽一=著

定価1,760円(本体1,600円)

出版年月
2014年2月
ISBNコード
978-4-406-05780-6
仕様
0036/ 四六判並製/ 192P
タグ
芸術・生活    評論   
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3・11から3年を迎え、日本と日本人は今どこにいて、どこに向かおうとしているか。震災後の和合亮一、川上弘美、いとうせいこう、林京子らの作品、大江健三郎の発言などを読み解くとともに、宮澤賢治や夏目漱石をあらためて読み直す。時代を全力で生きる知性と感性に正面から向き合った渾身の書。

目次や構成

【目次】

  • 第1章 福島を生きる詩人たち
    • 1 言葉の論理性と倫理性
    • 2 感情の本分を担う
    • 3 代弁する表現者
  • 第2章 「あいまいな日本」の原発
    • 1 核の戦後史
    • 2 日本人の根本のモラル
    • 3 沖縄と原発、そして安保
    • 4 原発推進勢力の歴史的責任
  • 第3章 『神様2011』が示すもの
    • 1 未曽有の事態をどのように認識するか
    • 2 書き換えと2011年の状況
    • 3 事故から二年半後の現実
  • 第4章 ブドリと共に「想定外」を生き抜くために
    • 1 天災と人災をめぐる想像力
    • 2 対立した物語の評価
    • 3 科学と宗教と文学
    • 4 科学の二面性
    • 5 死者と共に生きる
  • 第5章 「3.11」と夏目漱石ーー「現代日本の開化」から100年
    • 1 1911年の「現代日本の開化」
    • 2 二つの「開化」と資本主義
    • 3 「自己本位」を出発点に
  • 第6章 死者との対話を持続するために
    • 1 死者たちを思い起こす
    • 2 生き延びて来られた人たち
    • 3 死者への呼びかけ
  • おわりに

著者情報

小森陽一

1953年生まれ。<BR> 北海道大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程修了。成城大学助教授を経て、現在東京大学大学院総合文化研究科教授。<BR> おもな著書<BR> 『構造としての語り』(新曜社)<BR> 『日本語の近代』(岩波書店)<BR> 『ポストコロニアル』(岩波書店)<BR> 『日露戦争スタディーズ』(紀伊国屋書店)<BR> 『天皇の玉音放送』(五月書房)<BR> 『歴史認識と歴史小説―大江健三郎論』(講談社)<BR> 『研究する意味』(東京図書)<BR>