
安倍内閣が「アベノミクス」をかかげてから1年余。4月の消費税増税の強行を契機に、国民生活により深刻な打撃を与えている。本書は、アベノミクスの「成長戦略」が、国民の立場から見ると、「四つの崖」(崖から落下するような危機)に導く危険があることを解明し、日本経済再生のために何が必要かを指し示す。
目次や構成
[目次]
- 第1部 アベノミクスと日本経済の二極化
- 第1章 アベノミクスの全体構造
- 第2章 アベノミクスで二極化する日本経済
- 第3章 「成長戦略」と「新自由主義」路線
- 第4章 安倍政権のもとで、差し迫る「日本経済の崖」
- 第2部 世界と日本の資本主義ーー現状と変革の課題
- 第5章 世界資本主義の現局面をどう見るか
- 第6章 日本資本主義の現段階をどう見るか
- 第7章 日本経済の再生のために何が必要か
- (補論) 多国籍企業と国民経済
著者情報
友寄英隆
1942年、沖縄県生まれ。労働者教育協会理事。一橋大学経済学部卒業、同大学院修士課程修了。月刊誌『経済』編集長などを歴任。 最近の著書は次の通り。『デジタル社会とは何か』(2022年、学習の友社)、『「人新世」と唯物史観』(2022年、本の泉社)、『「人口減少社会」とは何か――人口問題を考える12章』(2017年、学習の友社)、『アベノミクス崩壊』(共著、2016年、新日本出版社)、『アベノミクスと日本資本主義――差し迫る「日本経済の崖」』(2014年、新日本出版社)。

アベノミクスと日本資本主義 差し迫る「日本経済の崖」
定価1,760円
(本体1,600円)
2014年6月