
あたかもいじめ対策であるかのような「道徳の教科化」。だが安倍政権の狙いは、強権的な政治に国民同意を調達することも含めた価値統制にある。子どもに道徳性を育むためには何が必要か、教科化はどんな弊害をもたらすか、そもそも道徳性の規範はどこに存在しているのか――現代社会を照射しながら問う骨太の道徳教育論。
著者情報
佐貫浩
1946年兵庫県生まれ。法政大教授。教育科学研究会委員長。『危機のなかの教育』(2012年、新日本出版社)、『品川の学校で何が起こっているのか』(2010年、花伝社)、『これでいいのか小中一貫校』(2010年、新日本出版社)、『学力と新自由主義』(2009年、大月書店)、『「自由主義史観」批判と平和教育の方法』(1999年、新日本出版社)。

道徳性の教育をどう進めるか 道徳の「教科化」批判
定価2,750円
(本体2,500円)
2015年6月