
世界の82の国を現地で取材してきた著者が、体験的に実感した「15%の法則」とは? 15%の市民がいっせいに目立つ行動をすれば、「社会の空気を変える」という米国の9・11、ベルリンの壁の崩壊、南米の民主化等々の経験を生き生きと語る書。安倍改憲の野望を打ち砕く、様々な力がこの日本に息づいていることが実感できる、著者渾身の書き下ろし。
目次や構成
- 第1章 世界に広がる憲法9条—日本の世界史的任務
- 1 世界に広がる9条
- 2 光らせるのは私たちだ
- 第2章 憲法を活かす社会へ—コスタリカ、世界からのヒント
- 1 平和憲法を活用するコスタリカ
- 2 「生きる」から「幸せに生きる」へ
- 3 世界は憲法を使っている
- 第3章 社会は変えられる—「15%の法則」
- 1 悪政を覆す方法
- 2 世界の市民の行動に学ぶ
- 第4章 日本の岐路—今こそ立ち上がるとき
- 1 安倍政権と改憲の動き
- 2 9条と北朝鮮
- 3 軍隊の危険性
- 4 9条で平和を築く
著者情報
伊藤千尋
1949年、山口県生まれ。東京大学法学部卒業。74年に朝日新聞に入社。サンパウロやバルセロナ、ロサンゼルスの支局長などを歴任。2009年に定年を迎えたが再雇用で同紙の「be」編集部で勤務を続けている。主な著書に『凜とした小国』『9条を活かす日本』(ともに新日本出版社)、『反米大国』(集英社新書)、『燃える中南米』(岩波新書)など多数。