
「日本の支配で植民地が発展」「日本人の国民性は優れている」……このように読める歴史や道徳の教科書が問題になってきた。その叙述を詳しく分析。またその社会観や人間観、安倍政権との関係を論じるとともに、道徳の教育に真摯に向き合った先人の論考も紹介する。教科書が、何かを「誇示すること」の危うさに警鐘を鳴らす!
目次や構成
<書評掲載>
- 朝日新聞2019年2月9日付(評者:斎藤美奈子さん)
著者情報
佐藤広美
1954年北海道生まれ。東京家政学院大学名誉教授。教育科学研究会委員長。都立大学大学院博士課程単位取得退学。『日韓の歴史問題をどう読み解くか』(2020年、新日本出版社、共著)、『「誇示」する教科書』(2019年、新日本出版社)、『災禍に向きあう教育』(2019年、同前)、『植民地支配と教育学』(2018年、晧星社)、『教育勅語を読んだことのないあなたへ』(2017年、同前、共著)、『総力戦体制と教育科学』(1997年、大月書店)など著作多数。

「誇示」する教科書 歴史と道徳をめぐって
定価1,870円
(本体1,700円)
2019年1月