
原発事故の放射性物質は、風下の村にふりそそぎ、10年後の今も住民は帰れない。帰れるのは100年後の説明に怒り、国と東電を相手に裁判を闘う、浪江町津島の人びと。差別や被曝への不安を抱えながら、祭りを守る人、放射線量を記録し続ける人など原告たちの心からの叫びと願いをこめたルポルタージュ写真集刊行。
著者情報
森住卓
1951年神奈川県生まれ。日本写真家協会、日本ビジュアル・ジャーナリスト協会会員。「セミパラチンスク」(高文研)で日本ジャーナリスト会議特別賞、平和・協同ジャーナリスト写真大賞受賞。著書に「沖縄戦「集団自決」を生きる」「核に蝕まれる地球」(岩波書店)、「私たちはいま、イラクにいます」(講談社)他多数。

浪江町津島 風下の村の人びと
定価2,420円
(本体2,200円)
2021年10月