真実に好奇心、未来を見つめる 新日本出版社真実に好奇心、未来を見つめる 新日本出版社

メニュー

時代と人生に誠実に立ち向かった新しい芥川像

生誕一三〇年・没後九五年 時代を拓く芥川龍之介

関口安義=著

定価1,870円(本体1,700円)

出版年月
2022年2月
ISBNコード
978-4-406-06668-6
仕様
0095/ 四六判上/ 160P
タグ
芸術・生活    評論   
ネットショップでさがす
アマゾンでさがす
楽天ブックスでさがす
e-honでさがす

芥川龍之介は日本近代文学の代表的作家として、海外も含めいまも多くの読者をもち、高校の国語教科書にも「羅生門」が掲載されている。生誕一三〇年・没後九五年にあたり、近年発見された新しい資料、友人の日記、手紙にもとづき、「知られざる仲間との交流」を加えて、新しい芥川像の発見を試みる。

目次や構成

<目次>

  •   
  • はじめに
  •   
  • I章 変遷する芥川龍之介像
    • 1 新しい芥川像の形成
    • 2 新資料と芥川龍之介
    • 3 友情と恋愛
    • 4 芥川の歴史認識
    • 5 関東大震災と芥川龍之介
    • 6 東日本大震災と芥川研究
    • 〈付〉韓国で高まる芥川人気
  •   
  • Ⅱ章 現代に生きる「羅生門」
    • 1 「羅生門」の現在
    • 2 「羅生門」の新解釈
    • 3 失恋と「羅生門」
    • 4 「羅生門」の教材化
    • 5 3・11以後の視点で読む
    • 〈付〉「羅生門」における謀叛の精神—芥川は松江の友(井川恭)から幸徳秋水の本を借りていた
  •   
  • Ⅲ章 知られざる仲間の記録
    • 一 恒藤恭の新たな出発
    • 1 早熟の文学青年
    • 2 神戸衛生院入院
    • 3 芥川龍之介との交流と進路の変更
    • 4 時代への鋭い眼—「軍神」の時代を生きて
    • 5 新カント派の哲学と信濃自由大学—社会科学社として
    • 二 矢内原忠雄の文学的抵抗
    • 1 謀叛の叫び
    • 2 資料とのめぐり合い
    • 3 文学的抵抗とはなにか
    • 4 戦時下の文学的抵抗の拠点—『嘉信』と土曜学校
    • 三 若き日の成瀬正一 —ロマン・ロランとの交流
    • 1 芥川龍之介の友人
    • 2 漱石ファンの熱血漢
    • 3 ロマン・ロランとの文通
    • 4 アメリカ留学から戦乱のパリへ
    • 5  ロマン・ロランとの対話
    • 〈付〉成瀬別荘のこと
  •   
  • あとがき
  • 人名索引

著者情報

関口安義

1935年埼玉県生まれ、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士。都留文科大学教授、文教大学教授を歴任。主な著書に『芥川龍之介』(岩波新書、1995)、『芥川龍之介とその時代』(筑摩書房、1999)、『芥川龍之介の歴史認識』(新日本出版社、2004)、『キューポラのある街 評伝早船ちよ』(新日本出版社、2006)、『世界文学としての芥川龍之介』(新日本出版社、2007)、『評伝 矢内原忠雄』(新教出版社、2019)ほか多数