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子どもって「やっぱりすごいよね」と認めたい

子どもを見くびらない「こども・子ども・子供」表記を考える

増山均=著

定価2,530円(本体2,300円)

出版年月
2025年11月
ISBNコード
978-4-406-06919-9
仕様
0037/ A5判並/ 192P
タグ
芸術・教育・くらし    教育   
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子どもをひとりの人として尊重する考えが、第二次世界大戦後すぐの日本にありました。子どもと書くことには、その思いが込められています。では、こども、子供と書くことにはどんな意味が? 災害のあった地域で、おとなを励ます子どもたちの活躍も。子どもをおとなより下の存在と見るのは正しいのか考えます。

目次や構成

<目次>

  • まえがき

    • 一 「こども・子ども・子供」の表記とその背景
      •  1 各種法令における表記と年齢区分
      •  2 あゆみ①──「子供」のなかに「コドモ」を見出す
      •  3 あゆみ②──「こども・子ども」の中に込めた憲法・児童憲章の「子ども」観
      •  4 あゆみ③──羽仁説子の主張──《子ども》表記への転換提言
      •  5 あゆみ④──「子供」という表記復活の意図とその背景
      •  6 あゆみ⑤──「こども」表記の登場をどう見るか
      •  7 3つの用語の使い分けをめぐって
      •   
      • 二 敗戦直後の初心──児童憲章を忘れてはならない
        •  1 「児童憲章」覚書──忘れられていること・残された宿題
        •   (1)児童憲章制定の背景と当時の児童問題
        •   (2)児童憲章制定の舞台裏をのぞく
        •   (3)児童憲章制定会議の運営と議論
        •   (4)児童憲章の光と影(逆コースの中で)
        •  2 戦後世代は「児童憲章の子」
        •   (1)若い世代に伝えたい──「児童憲章の子」としての立場から
        •   (2)児童憲章ができるまで──憲法、児童憲章、そして子どもの権利条約への流れ
        •   (3)児童憲章を見落としていないか
        •   (4)児童憲章を基礎に子どもの権利条約を生かす
        •   
        • 三 「こども基本法」は歴史を踏まえているか──児童憲章と子どもの権利思想の視点から
          •  1 子ども主体の活動を──教育と福祉と文化をつなぐ
          •  2 子どもの権利条約の歴史をふりかえる
          •  3 こども基本法には子どもの権利の思想が位置づけられているか──反省的総括の欠落
          •   
          • 四 子どもの権利保障と学校の役割
            •  1 学校は子どもの安全な居場所
            •  2 学校が子どもの居場所になるために必要なこと
            •  3 学校の一斉休校は何を教えてくれたのか
            •  4 子どもを育てる上での《多面的・複眼的》視点──6つの権利と6つの《育》への注目
            •  5 第一歩は「子どもを尊び、子どもの声を聴く」ことから
            •   
            • 五 子どもの権利保障と31条(余暇・遊び・文化芸術)
              •  1 子どもの権利条約31条と《子どもの文化権》
              •  2 気晴らし(あそび)と遊び(play)を土台にして、文化・芸術(art)が花開く
              •  3 子どもの成長のための基本権と子どもの文化権の位置
              •  4 子どもの遊び権・文化権の確立をめざして
              •   
              • 六 「子どものベスト・インタレスト」とは何か
                •  1 平和な社会と教育の機会が保障されてこそ
                •  2 問い直したい──「最善の利益(best interests)」の和訳
                •  3 「子どもの最善の利益」と「あそび・遊び」の位置づけ
                •  4 子どもの自由世界を保障すること
                •  5 子どもたちからおとなへのメッセージ 
                •   
                • 七 「子どもの尊さ」「子どもリスペクト」の思想と子ども観(対談:山下雅彦)
                  •  1 いま、なぜ「子どもリスペクト」か
                  •  2 子どもの力はすごい!──なめるな・侮るな・見くびるな!!
                  •  3 子どもの力はすごい!──賢く・優しく・逞しい!!
                  •  4 子どもリスペクトの思想に学ぶ
                  •  5 子どもリスペクトの今後──「子どもの品位」を探る
                  •   
                  • 補論 かこさとしの子ども論・子ども観──遊び・学び・生きることの探求と「子どもの権利」の尊重(共同執筆:山田恵子)
                    •  1 かこさとしの人とあゆみ
                    •  2 かこさとし子ども論の原点としてのセツルメント
                    •  3 かこさとしの「子どもの権利」把握の基本骨格
                    •  4 かこさとしと日本子どもを守る会
                    •  5 かこさとし──永遠の訴え
                    •   
                      • 注・引用文献等
                      • 初出原題一覧
                      • あとがき
                          •   

著者情報

増山均

1948年、栃木県宇都宮市生まれ。専門は教育学、社会福祉学。東京教育大学文学部哲学科、東京都立大学人文科学研究科大学院卒業。日本福祉大学、早稲田大学教授を経て、現在、早稲田大学名誉教授。日本子どもを守る会副会長。主な著書に『余暇・遊び・文化の権利と子どもの自由世界』(青鞜社、2004年)、『かならず実る子育てのひ・み・つ』(かもがわ出版、2004年)、『子育て支援のフィロソフィア』(自治体研究社、2009年)、『うばわないで!子ども時代』(共著・新日本出版社、2012年)、『蠢動する子ども・若者:3・ 11被災地からのメッセージ』(共著・本の泉社、2015年)