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戦争で命を奪われてはならなかった画学生の思い

「無言館」のうた

窪島誠一郎=著

定価2,420円(本体2,200円)

出版年月
2026年6月
ISBNコード
978-4-406-06984-7
仕様
0095/ A5判並/ 256P
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恋人、家族、故郷の山河、何気ない日常……八十数年前、出征していった画学生たちが「ただ、ひたすらに描きたい」思いで残した作品が放つ「言葉」に、戦没画学生慰霊美術館「無言館」の館主が改めて耳を傾ける。絵画・彫刻48点をカラーで紹介、作者・作品・遺族の思いなどをまとめた「赤旗」日曜版連載を単行本化!

目次や構成

<目次>

  • はじめに── 一粒の小石たちに
    •   
    • 1 静寂と清廉  椎野修「月夜の田園」
      •   
      • 2 不穏な夕暮れ  片桐彰「街」
        •   
        • 3 妹よ、兄よ  太田章「和子の像」
          •   
          • 4 兄はただ号泣した  興梠武「編みものする婦人」
            •   
            • 5 俺を探すな  清水正道「婦人像」
              •   
              • 6 正真正銘の絶作  片岡進「自刻像」
                •   
                • 7 茜色の父へ  小野春男「茄子」
                  •   
                  • 8 無念と感謝の交錯  伊澤洋「家族」
                    •   
                    • 9 モンパルナスの青春  吉田二三男「自画像」
                      •   
                      • 10 遺されたハンカチ  尾田龍馬「芍薬」
                        •   
                        • 11 ひとつの灯  大江正美「白い家」
                          •   
                          • 12 壁に付いた絵の跡  佐久間修「裸婦」
                            •   
                            • 13 パリに行かせて  中川勝吉「風景(道)」
                              •   
                              • 14 天皇はんに叱られても  蜂谷清「祖母の像」
                                •   
                                • 15 姉さんが恋人だった  飯塚孝之亟「花」
                                  •   
                                  • 16 大の「母親っ子」  川崎雅「馬」
                                    •   
                                    • 17 ぼくは必ず治ります  岩田良二「故郷風景(吉野川)」
                                      •   
                                      • 18 「お公卿様」とよばれて  田中兵部「婦人像」
                                        •   
                                        • 19 みかんは和歌山が一番  釜井清「杜鵑花・子規」
                                          •   
                                          • 20 あの夏のままなのです  日高安典「裸婦」
                                            •   
                                            • 21 「ボタモチ」「玉子焼」「テンプラ」……  小柏太郎「婦人像」
                                              •   
                                              • 22 お腹の赤はあばれているか  中村萬平「霜子」
                                                •   
                                                • 23 東山魁夷を超えた男  浜田清治「あじさい」
                                                  •   
                                                  • 24 「戦争」を睨む眸  石井正夫「模型建艦」
                                                    •   
                                                    • 25 「特攻兵」を絵筆で見送る  大貝彌太郎「飛行兵立像」
                                                      •   
                                                      • 26 「画学生兄弟」の絶叫  山之井龍朗・俊朗「少女」
                                                        •   
                                                        • 27 画面を包む焦燥と不安  渡辺武「人々」
                                                          •   
                                                          • 28 何もかもが吹き飛んだ  手島守之輔「吉名岬風景」
                                                            •   
                                                            • 29 春は厭はしくなりぬ  伊藤守正「神将像」
                                                              •   
                                                              • 30 何の本でも読みたい  丸尾至「釣り人のいる風景」
                                                                •   
                                                                • 31 寝ても醒めても「数寄屋橋」  伊勢正三「数寄屋橋界隈」
                                                                  •   
                                                                  • 32 安井、河上が育てた巨樹  畑田一燈之「古木」
                                                                    •   
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                                                                      •   
                                                                      • 34 沖縄のコウノトリ  近藤隆定「禿鸛」
                                                                        •   
                                                                        • 35 出征も「飛び級」だった  永江千秋「奈良唐招提寺」
                                                                          •   
                                                                          • 36 喜劇役者になりたかった  宮地英郎「自画像」
                                                                            •   
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                                                                              •   
                                                                              • 38 徳山駅新幹線ホーム  久保克彦「(煙草を銜える)自画像」
                                                                                •   
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                                                                                  •   
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                                                                                    •   
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                                                                                      •   
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                                                                                        •   
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                                                                                          •   
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                                                                                            •   
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                                                                                              •   
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                                                                                                •   
                                                                                                • 47 「望郷」と「忠誠」  須原忠雄「柑橘實る頃」
                                                                                                  •   
                                                                                                  • 48 ドロでだって絵は描ける  石村日郎(靉光)「静物」
                                                                                                    •   

著者情報

窪島誠一郎

1941年東京生まれ。印刷工、酒場経営などを経て、64年東京世田谷に小劇場「キッド・アイラック・アート・ホール」を設立、79年長野県上田市に夭折画家のデッサンを展示する私設美術館「信濃デッサン館」を、97年に戦没画学生慰霊美術館「無言館」を設立した。執筆活動では、NHKでテレビドラマ化された、実父水上勉との再会を綴った『父への手紙』(筑摩書房)のほか、『「無言館」の坂道』『雁と雁の子』(平凡社)、『漂白・日系画家野田英夫の生涯』(新潮社)、『「無言館」ものがたり』(講談社)、『「無言館」への旅』(白水社)、『石榴と銃』(集英社)など著書多数。第46回産経児童出版文化賞、第14回地方出版文化功労賞、第7回信毎賞を受賞。「無言館」の活動で第53回菊池寛賞を受賞。