
「合成の誤謬」のりこえ歴史に学び新しい道へ
日本経済再生への道「新自由主義」から脱却する「経済計画」
友寄英隆=著
格差拡大など破綻が露わの「市場万能」グローバリズム。それを取り繕おうとする自国中心主義も世界に災厄をもたらすだけ。どうやって抜け出すか!? 自己利益だけを追求することで起こる「合成の誤謬」を避けるため、民主的な経済計画を提唱。過去の経済計画の経験もふまえ、今の日本経済に新しい方向を提案する!
目次や構成
<目次>
- はじめに
- 第1章 「新自由主義」は、なぜ破綻したのか?
- Ⅰ 「新自由主義」路線は、何をもたらしたか
- Ⅱ 「新自由主義」路線が破綻した根源は何か──「利潤第一主義」「市場万能」がもたらした「合成の誤謬」
- Ⅲ 「合成の誤謬」の罠を解くカギ─「民主的な経済計画」
- 第2章 「合成の誤謬」の罠を解く──「福祉」・「公共」・「計画」を実現する
- Ⅰ 三つの課題──「福祉」と「公共」と「計画」
- Ⅱ 〝扇の要〟になる「民主的な計画」
- Ⅲ 「新自由主義」はなぜこれらの課題を果たせないのか
- Ⅳ 資本主義のもとでの経済計画──社会主義との違い
- 第3章 戦後日本の「経済計画」の経験──賃金上昇と経済成長
- Ⅰ 一九五五~九九年までに一四本の「経済計画」
- Ⅱ 自民党の立党時の綱領と「経済計画」──財界が「経済計画」の策定を強く要求した
- Ⅲ 経済成長と賃金上昇、生産と分配の経済循環
- Ⅳ 新憲法のもとでの制度と組織
- Ⅴ 公共料金、公共企業体、公共事業、地方公共団体(自治体)
- Ⅵ 「経済計画」と労働者・国民のたたかい
- 第4章 自民党政権下の「経済計画」の欠陥──「高度成長モデル」の七つの矛盾
- Ⅰ 「米国への従属」がもたらしたもの
- Ⅱ 国債依存の借金財政、ドル依存の金融政策
- Ⅲ 輪出型工業立国の代償とされ、米国に依存した農業
- Ⅳ 公害・環境破壊、過密・過疎、災害に弱い列島
- Ⅴ 「日本的経営」、「企業社会」、労働組合運動の右傾化
- Ⅵ 「高度成長モデル」とジェンダー不平等、少子化の罠
- Ⅶ 経済民主主義の欠如──「民主的な経済計画」を策定するために
- 第5章 戦後日本の革新勢力の経験──「民主的な経済計画」の提案
- Ⅰ 『日本経済への提言』の発表
- Ⅱ 「民主的な経済計画」の四つの特徴
- Ⅲ 論争、大きな反響
- Ⅳ 『提言』の理論的意義──「近代経済学」の立場からも積極的評価
- Ⅴ 『提言』の今日的意義
- 第6章 日本経済再建の方向──「成長戦略」に代わる「民主的な経済計画」を策定する
- Ⅰ 《総論》なぜいま「日本経済の再建計画」が必要なのか
- Ⅱ 《人口・労働力》「人口減少社会」における課題
- Ⅲ 《ジェンダー平等》「民主的な経済計画」の重要な条件
- Ⅳ 《産業・企業①》拡大再生産軌道を再編する産業政策──経済の軸足を暮らしにシフトする
- Ⅴ 《産業・企業②》「株主資本主義」の民主的改革
- Ⅵ 《産業・企業③》グローバル企業が果たすべき役割
- Ⅶ 《財政・金融》財政再建の進め方、金融制度の改革
- Ⅷ 《気候危機・災害》自然災害に強い列島、地域経済の再建
- Ⅸ 《物価》「物価・インフレ対策」のために
- Ⅹ 《科学・技術、教育》科学・技術政策、教育政策のために
- Ⅺ 《安保、外交》対米従属路線からの脱却
- Ⅻ 《政治》政治の民主的前進が経済変革の道を切り開く
- 終 章 日本資本主義の危機の時代──破局か、再生か、二つの道の岐路
- Ⅰ 日本を破綻させ、国民にとって苦難の道
- Ⅱ 日本社会の再生めざす反転攻勢の道──アジア情勢の緊張のなかで、憲法九条がかがやく道
- 補 論「民主的な経済計画」のための経済理論
- Ⅰ 『資本論』の社会的再生産の理論
- Ⅱ ケインズの「経済計画」論
- Ⅲ 一九三〇年代の「計画経済論争」
- Ⅳ 戦後日本の「経済成長モデル」と「民主的な経済モデル」
- Ⅴ AI(人工知能)と「民主的な経済計画」の技術的可能性
- 文献案内
- あとがき
- 資料索引、文献索引
著者情報
友寄英隆
1942年、沖縄県生まれ。労働者教育協会理事。一橋大学経済学部卒業、同大学院修士課程修了。月刊誌『経済』編集長などを歴任。 最近の著書は次の通り。『デジタル社会とは何か』(2022年、学習の友社)、『「人新世」と唯物史観』(2022年、本の泉社)、『「人口減少社会」とは何か――人口問題を考える12章』(2017年、学習の友社)、『アベノミクス崩壊』(共著、2016年、新日本出版社)、『アベノミクスと日本資本主義――差し迫る「日本経済の崖」』(2014年、新日本出版社)。
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2026年8月














