
ぼくは、朝暗いうちから仕事に出かける。朝食ぬきでお腹がなっている。でも、ぼくの望みは朝食ではない。本が読めるようになりたい。本にはぼくの知らない何かがかくされている――。ぼくの必死な望みをわかってくれたママは、ぼくに小さな青い本を渡してくれた。黒人教育家ブッカー・ワシントンの少年期を描いた絵本。
著者情報
マリー・ブラッドビー
「プロヴィデンシャル・ジャーナル」「レキシントン・ヘラルド」「クーリエ・ジャーナル」「ジオグラフィック・マガジン」等の通信員・記者として、報道の仕事に従事。本書が初めての出版。現在はアメリカ合衆国ケンタッキー州ルイスビルに家族とともに在住。

ぼくが一番望むこと
定価1,650円
(本体1,500円)
2010年7月
クリス・K・スーンピート
大韓民国からの移民で、子どもの本の画家。イラスト作家協会最優秀賞受賞。国際読書協会、「ペアレント」誌、NAACP(全米黒人向上協会)、全米図書館協会、「学校図書館ジャーナル」誌、スミソニアン協会から、著書の推奨を受けている。全米各地の学校を訪問し、子どもの本やアート作品を普及している。ニューヨーク市在住。

ぼくが一番望むこと
定価1,650円
(本体1,500円)
2010年7月
斉藤規
1950年、東京都生まれ。東京教育大学大学院修了。筑波大学附属高等学校教諭。筑波大学・東京農業大学非常勤講師。著書に『福沢諭吉の勉強法』『正義とはなにか、多数決は正しいのか』『生徒が議論した日本国憲法』(以上、ポプラ社)、『「十七歳」に何が起こっているのか』(共著、旬報社)、訳書に『図書館ラクダがやってくる―子どもたちに本をとどける世界の活動』(さえら書房)など。