
1920年代のアメリカ南部。おかあさんやおじいさんからたくさんお話を聞いて育った「ぼく」は、本が読みたいという気持ちでいっぱいでした。でも、黒人は図書館を使うことができませんでした。図書館カードが持てなかったのです。本を買うお金もありません。「ぼく」は図書館から本を借りるために、ある考えを思いつきます――。
著者情報
ウイリアム・ミラー
1959年、アラバマ生まれ。ヨーク大学で文学創作とアメリカ黒人文学を教えている。『ゾラ・ハーストンとセンダンの木』、『フレデリック・ダグラス;奴隷制最後の日』(いずれも未訳)など、実在の人物や出来事に関する児童読み物を著している。ペンシルベニア州在住。

ぼくの図書館カード
定価1,650円
(本体1,500円)
2010年11月
グレゴリー・クリスティ
1971年、ニュージャージー生まれ。ニューヨーク美術学校在学中、グッゲンハイム美術館で働く。『こころはシュロの樹;黒人の子どもたちの詩集』で、コレッタ・スコット・キング賞をイラスト部門 で受賞。邦訳に『とどまることなく: 奴隷解放につくした黒人女性ソジャ-ナ・トゥル-ス』(国土社)がある。ニューヨーク市在住。

ぼくの図書館カード
定価1,650円
(本体1,500円)
2010年11月
斉藤規
1950年、東京都生まれ。東京教育大学大学院修了。筑波大学附属高等学校教諭。筑波大学・東京農業大学非常勤講師。著書に『福沢諭吉の勉強法』『正義とはなにか、多数決は正しいのか』『生徒が議論した日本国憲法』(以上、ポプラ社)、『「十七歳」に何が起こっているのか』(共著、旬報社)、訳書に『図書館ラクダがやってくる―子どもたちに本をとどける世界の活動』(さえら書房)など。