
どうして戦争をしたの? 子どもたちも戦争に関わっていたの?
シリーズ戦争子どもたちが綴った戦争体験 第1巻 勝って来るぞといさましく 日中戦争開戦
村山士郎=著
定価3,850円 (本体3,500円)
- 出版年月
- 2021年8月
- ISBNコード
- 978-4-406-06620-4
- 仕様
- 8321/ A4変型上/ 64P
- 読者対象
- 小学校高学年
- 中学生
日本は昔、戦争をしました。その時子どもたちは、戦争する日本を一生懸命応援していたのです。日本が中国などをやっつけて従わせることが正しいと信じて…。子どもたちはなにを思い、考え、どう戦争を支えていたのか。子どもたちが当時綴った作文から読み解きます。当時の資料も豊富に収録し、理解を助けるシリーズ開始。
目次や構成
<目次>
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- この本を読んでいただくみなさんへ
- おじいちゃんの気持ちがわからない 戦争に行ったおじいちゃん
- 1 「バンザイ!バンザイ!」で出征を送る子どもたち
- 日中戦争開戦
- 出征式 日の丸/まさたろうちゃん
- お父さんやお兄さんとの別れ 兄さんの出征/兵隊さんみおくり
- 気持ちをかくして お父さんの出征/千人針
- ●読んでみよう「軍人勅諭」
- 2 戦争に夢中になる子どもたちー中国との戦争、上海・南京陥落ー
- ニュースで伝えられる戦争に うらやましい出征軍人/飛行機(映画)/活動写真
- 天皇のために 事変について私が決心したこと
- ●読んでみよう 大日本帝国憲法と教育勅語
- 上海・南京陥落 砲煙けむる上海から/南京陥落の朝/南京攻落
- ●コラム 南京事件の悲劇
- 3 出征兵士への手紙
- こめた命への想い 兵隊さんつらかろうね/となりのおじさん
- 教室を戦場と思え 兵隊さんへ/れい子ちゃんのお父さん
- シナヘイヲ キリコロシテ 来マス ヘイタイサンヘ/(無題)
- 4 満蒙開拓青少年義勇軍と子どもたち
- 満州に夢もって 出発
- 満州へ行きたい? 行け満州へ/僕はどうして生きて行くかー満蒙開拓青少年義勇軍
- ●読んでみよう 露営の歌
- ●満蒙開拓青少年義勇軍に志願した都道府県別内原訓練所入所状況
- 満州での生活は 太陽の如く
- ある教師たちの反省 オレたちは 決して忘れない
- おわりに 戦争とはなにかー日本人が朝鮮で行ったことー
- 父が残した非情の写真
著者情報
村山士郎
1944年山形県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。「ロシア革命と教育革命」で東京大学教育学博士に。現在、大東文化大学教授、日本作文の会常任委員会副委員長、教育科学委員会常任委員。近著に『それでも私たちは教師だ―子どもたちと共に希望を紡ぐ ドキュメント津波と原発の地、福島で』(共著、2012年、本の泉社)、『豊かなことば育ちが心と学力の基礎』(2009年、本の泉社)、『現代の子どもと生活綴方実践』(2007年、新読書社)、『事件に走った少女たち』(2005年、新日本出版社)、『希望としての学力 豊かなことばと表現が学力の土台』(2003年、桐書房)、『なぜ「よい子」が暴発するか』(2000年、大月書店)、『子どもの喜びと学校づくり』(1988年、新日本出版社)など。著書多数。