
「日本の賃金は世界のトップクラス」論や「春闘は二,三年に一度に」といった新しい攻撃に痛烈にメスを加え,財界の賃金抑制政策のもつ矛盾など今日的問題に応える。低賃金のからくりや基礎理論をも職場の実情に即して新しい角度から説く。
著者情報
牧野富夫
1937年生まれ。労働総研顧問、日大名誉教授(副学長なども歴任)。著書に『労働ビッグバン』(2007年、新日本出版社)、『構造改革は国民をどこへ導くか』(03年、同)など多数。他執筆者―友寄英隆(経済研究者)、萩原伸次郎(横浜国立大学名誉教授)、山中敏裕(日本大学准教授)、建部正義(中央大学名誉教授)、藤田宏(労働総研事務局次長)、生熊茂実(JMIU中央執行委員長)、下山房雄(九州大学名誉教授)。