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日本参戦の危機に、いま、真の国際貢献の道を探る!

「集団的自衛権」批判

松竹伸幸=著

定価2,090円(本体1,900円)

出版年月
2001年12月
ISBNコード
978-4-406-02852-3
仕様
0031/ 四六判上製/ 173P
タグ
社会    安保・外交・基地問題   
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2001年の非道なテロ攻撃を契機として熱い焦点となった「集団的自衛権」問題。この平和をおびやかす「集団的自衛権」なるもののすべてを明快に論じ,その正当化論を徹底批判する。国連憲章と日本国憲法に根ざした世界平和への道を提起する。

目次や構成

[目次]

  • はじめに
  • 第一章  憲法へのかつてない挑戦のなかで

    集団的自衛権の浮上の動機

    1. 国連憲章第五一条と政府答弁書
    2. 集団的自衛権論議が急浮上した背景
    3. テロ対策特措法論議がしめす憲法解釈の限界
  • 第二章  不法な侵略のために使われた歴史

    集団的自衛権の発動の実態

    1. ソ連による集団的自衛権の発動
    2. 七〇年代までのアメリカとイギリスによる発動
    3. 八〇年代のアメリカのかかわる発動
  • 第三章  世界を緊張させる軍事同盟の根拠

    集団的自衛権が果たす役割

    1. 世界をおおいつくした軍事同盟
    2. 軍事的な緊張と勢力圏の確保のために
    3. 軍事同盟と集団的自衛権条項の実際
  • 第四章  国連の基本理念と矛盾する考え方

    集団的自衛権の誕生の背景

    1. 個別的安全保障から集団安全保障へ
    2. 個別的安全保障の核としての軍事同盟
    3. 大国による軍事同盟維持の画策
  • 第五章  テロへの対応と国際社会の到達点

    集団的自衛権の新たな展開

    1. テロへの対処手段の根本が問われる
    2. 国連が正当化する集団的自衛権
  • 第六章  個別的自衛権とは区別する流れに

    集団的自衛権の法理の到達

    1. 国際法としての定着に不可欠な国家の実行をみる
    2. 国際法の世界における集団的自衛権の位置
    3. 国際司法裁判所判決をどうみるか
  • 第七章  武力の行使とはいったい何なのか

    集団的自衛権の形態と内容

    1. 国連憲章と直後の議論、実践
    2. 侵略と武力攻撃に関する定義
    3. 国際司法裁判所による定義づけ
    4. 今日の国際法における到達点
  • 第八章  日本国憲法はどうとらえているか

    集団的自衛権と憲法問題(1)

    1. 日本は「集団的自衛権」をすでに行使している
    2. 日本は集団的自衛権をもっているのか
    3. 慣習法になれば集団的自衛権は行使できるか
  • 第九章  憲法の原点から国際貢献を考える

    集団的自衛権と憲法問題(2)

    1. 憲法制定会議から導き出されるもの
    2. 「国際法の進歩は、憲法の進歩につづく」

著者情報

松竹伸幸

1955年生。日本共産党政策委員会外交部長。著書『反戦の世界史』(2003年)、『「集団的自衛権」批判』(01年)、『「基地国家・日本」の形成と展開』(00年)、『日米地位協定逐条批判』(共著、1997年)いずれも新日本出版社刊。