真実に好奇心、未来を見つめる 新日本出版社真実に好奇心、未来を見つめる 新日本出版社

メニュー

メールにとびかう少女の憎しみから見えてくるものは?!

事件に走った少女たち

村山士郎=著

定価1,650円(本体1,500円)

出版年月
2005年1月
ISBNコード
978-4-406-03159-2
仕様
0037/ 四六判並製/ 190P
タグ
芸術・生活    教育   
ネットショップでさがす
アマゾンでさがす
楽天ブックスでさがす
e-honでさがす

少女は、なぜクラスメートを死なせてしまったのか−−。携帯メールにとびかう彼女たちの憎悪と狂気。著者は、子どもの現実に潜んでいる危機を、どうしたら深くとらえていくことができるか、さまざまな実例を通して彼女たちの悲痛な叫びを読み解きます。そして「それでも子どもは未来志向!」とお母さんや先生に語りかけます。

目次や構成

[目次〕

  • はじめに
  • 1章  五〇万人の子どもたちの苦悩と悲しみ
    • 一  増える少年犯罪と暴力行為
    • 二  自分を守ろうとする姿勢が・・・・・・
    • 三  ケータイ電話のなかの子どもたち
  • 2章  子どもたちの見放され感覚と「退屈感」のワナ
    • 一  殺傷現場
    • 二  女児Aの日常とそこに潜む世界
    • 三  ホームページのなかの女児A
    • 四  退屈感の中に芽生える攻撃性
    • 五  人間的感覚の希薄化とゲーム感覚
    • 六  長崎家裁の「決定」と社会心理学者E・フロムのメッセージ
  • 3章  子どもの「こころの闇」と子育ての孤立化
    • 一  まさか中学一年生が・・・・・
    • 二  一二歳の少年像
    • 三  事件の性格
    • 四  病理の要因をどう考えるか
    • 五  一二歳の少年の悲痛な叫び―長崎家裁の「決定」を読む―
  • 4章  少女の狂気と正気
    • 一  自死願望と家族全員殺害計画
    • 二  少女のホームページから「こころの闇」を読む
    • 三  少女の非現実と現実
  • 5章  変貌する子どもたちの生活世界
    • 一  作文アンケート「楽しかったこと・悲しかったこと・ムカついたこと」
    • 二  子どもたちの隠れた攻撃性
  • 6章  それでも子どもは未来志向
    • 一  人間的自然をとりもどす生活を
    • 二  子どもたちの本音と生活に寄り添って
    • 三  子どものありのままを受けとめて
    • 四  子どもが安心と平和のうちにともに生きる権利
  • あとがき

著者情報

村山士郎

1944年山形県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。「ロシア革命と教育革命」で東京大学教育学博士に。現在、大東文化大学教授、日本作文の会常任委員会副委員長、教育科学委員会常任委員。近著に『それでも私たちは教師だ―子どもたちと共に希望を紡ぐ ドキュメント津波と原発の地、福島で』(共著、2012年、本の泉社)、『豊かなことば育ちが心と学力の基礎』(2009年、本の泉社)、『現代の子どもと生活綴方実践』(2007年、新読書社)、『事件に走った少女たち』(2005年、新日本出版社)、『希望としての学力 豊かなことばと表現が学力の土台』(2003年、桐書房)、『なぜ「よい子」が暴発するか』(2000年、大月書店)、『子どもの喜びと学校づくり』(1988年、新日本出版社)など。著書多数。