
「子どもの貧困」や格差が広がるなか、競争を煽り続ける日本の教育。世界的に見てもその異常の度合いは、教育予算がOECD諸国最下位というほどのひどさ。日本共産党はこの状況をどのように改善し、新しい展望を切り拓こうとしているのか。共産党文教委員会責任者が、具体的な論拠と方向性を明快に示す。
目次や構成
〔目次〕
- まえがき
- 第1部
- 教育制度に、まともなルールの確立を
- 教育基本法改悪をのりこえる展望
- 民主党政権と教育の課題
- 第2部
- 古い学力政策を脱ぎすて、新しい学力政策へ
- モラルの形成と民主主義
- 「子どもの貧困」を考える
- 「世界一高い学費」を解消するために
- 民主的教師論の今日的意義
- 補論 教師の困難に思いをよせて
- 歴史教科書問題を考える
- あとがき
著者情報
藤森毅
1960年、東京生まれ。東京大学教育学部卒業。日本共産党文教委員会責任者。著書に『教育の新しい探究』(2009年)、『いじめ解決の政治学』(13年)〔いずれも新日本出版社刊〕がある。