
大切にすべきいのちをどう表現するかが、すべての芸術のつとめです――
アートを楽しむ生き方 ちひろさんの絵に恋をして
日野原重明=著 松本猛=著
98歳のいまも現役の医師として診療をつづけ、いのちや平和についての講演活動に取り組む著者。著者の元気の源とは――。いわさきちひろとの出会い、芸術が持つ人を癒す力、青春時代の恋と挫折、子どもに託す平和への希望など縦横に語ります。コーディネーターは安曇野ちひろ美術館館長・松本猛氏。いわさきちひろの作品を多数収録。
目次や構成
〔目次〕
- ぼくが好きなちひろさんの絵
- プロローグ ちひろさんに恋をして
- 芸術の力
- 絵の心
- ちひろさんの眼
- アートセラピー
- ちひろとタゴール
- 東山魁夷が癒された絵
- いのちをみつめて
- 恋と文学
- 闘病と音楽
- そして何もなくなった
- 戦火のなかで
- 終戦
- いのちを考える
- 略年表
- アルバム
- あとがき 松本猛
著者情報
日野原重明
1911年山口県に生まれる。京都大学医学部卒業、同大学院修了。1941年聖路加国際病院に内科医として赴任。1951年米国エモリー大学に留学。1973年(財)ライフ・プランニング・センターを設立。聖路加国際病院院長を経て、現在、理事長・同名誉院長。1998年日本ユニセフ協会大使に就任。2000年75歳以上の元気な老人の会「新老人の会」を結成。2005年文化勲章受章。著書に『生きかた上手』(いきいき)、『いま伝えたい大切なこと〜いのち・時・平和』『日野原重明の「こころ」と「からだ」の相談室――60歳からの幸せ問答』(日本放送出版協会)、『いのちのバトン――97歳のぼくから君たちへ』(ダイヤモンド社)など。

アートを楽しむ生き方 ちひろさんの絵に恋をして
定価1,320円
(本体1,200円)
2010年5月
松本猛
1951年生まれ。美術・絵本評論家、作家、横浜美術大学客員教授、ちひろ美術館常任顧問、美術評論家連盟会員、日本ペンクラブ会員。1977年にちひろ美術館・東京、97年に安曇野ちひろ美術館を設立。同館館長、長野県信濃美術館・東山魁夷館館長、絵本学会会長を歴任。絵本作品に、『ふくしまからきた子』、『ふくしまからきた子 そつぎょう』(絵・松本春野、岩崎書店)、『白い馬』(絵・東山魁夷)、『りんご畑の12ヶ月』(絵・中武秀光、いずれも講談社)、『海底電車』(絵・松森清昭、童心社)などがある。