
加害、被害をこえて平和の交流はできるか?
ハロランの東京大空襲 B29捕虜の消せない記憶
早乙女勝元
ハロラン氏は、米軍のB29爆撃機で日本の爆撃に参加。打ち落とされ、捕虜として東京で大空襲を体験しました。動物園で見世物にされたというハロラン氏に、著者はどこでどんな体験かなど疑問をぶつけていきます。やがて戦災資料センターを造る著者へハロラン氏から小切手が。戦争の根深さと平和への希望を伝える記録文学。
著者情報
早乙女勝元
1932年東京生まれ。作家、東京大空襲・戦災資料センター名誉館長。主な近著書に『空襲被災者の一分』(2019年、本の泉社)、『徴用工の真実 強制連行から逃れて13年』(2019年、新日本出版社)『ナチス占領下の悲劇 プラハの子ども像』『その声を力に』『赤ちゃんと母の火の夜』(以上、2018年、新日本出版社)、『アンネ・フランク』(2017年、新日本出版社)、『螢の唄』(2016年、新潮文庫)、『もしも君に会わなかったら』(2014年、新日本出版社)、『わが母の歴史』(2014年、青風舎)、『東京空襲下の生活日録』(2013年、東京新聞)など多数。