今日的特徴の解明と民主的規制の方策を探求
現代日本の多国籍企業
丸山惠也=編著
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経済のグローバル化と言われるもと、世界と日本の企業の多国籍企業化がすすみ、世界経済危機の背後にもその存在が指摘されている。多国籍企業の今日的特徴とは何か。第一線研究者16人の英知を結集して、多国籍企業の全体像を多角的な視点からとらえて解明し、その民主的規制の方策を検討する。
目次や構成
〔目次〕
- 序章 世界経済危機と多国籍企業
- 第I部 産業別にみる多国籍企業の実態
- 自動車……トヨタの経営戦略と社会的責任
- 電機………存亡の危機に直面
- 情報通信…成長するコンテンツ／アプリケーション市場
- 鉄鋼………すすむグローバル化 さらなる競争激化
- 造船………日・韓・中 造船業界の熾烈な競争と日本企業
- 建設………新成長戦略とスーパーゼネコンのグローバル化
- 銀行………多国籍銀行の崩壊と再編
- 証券………日米における多国籍証券会社・投資銀行の動向と特質
- 流通………加速する小売業の海外展開
- 食料………多国籍アグリビジネスの影響力とTPP交渉
- 第II部 多国籍企業を捉える
- 変貌する21世紀の多国籍企業
- 多国籍企業の規制とグローバルスタンダード
- 環境問題と企業の社会的責任
- 世界の労働組合運動と国際枠組み協約
- 経営学からみた多国籍企業
- 【執筆陣】
- 丸山惠也／佐々木昭三／大西勝明／井上照幸／大場陽次／古賀義弘
- 髙橋円香／中野瑞彦／田村八十一／大塚秀之／久野秀二
- 夏目啓二／小栗崇資／足立辰雄／筒井晴彦／日髙克平
著者情報
丸山惠也
1934年北海道生まれ。立教大学名誉教授。経営学博士。主著に『日本多国籍企業の史的展開』（共著、1979年、大月書店）、『日本的生産システムとフレキシビリティ』（1995年、日本評論社）、『東アジア経済圏と日本企業』（1997年、新日本出版社）、『批判経営学―学生・市民と働く人のために』（2005年、同）ほか多数。
現代日本の多国籍企業
定価2,750円
（本体2,500円）
2012年12月
