
子どもたちの未来と平和を歌った妻。 残された私も、もうひとふんばり
もしも君に会わなかったら
早乙女勝元=著
突然に彼女はとびたった。おそらくやりたいことを山ほど残して……。最愛の人・直枝さんの死以来、心の空白をうめるように、通り過ぎた40年の歳月を追っていく。残されたものは、どう生きていくのか。炎の夜を後の世代へ語り継ぐために、鉛筆をにぎり続け200冊以上の書籍を著した著者が綴る亡き伴侶への熱い誓い。
著者情報
早乙女勝元
1932年東京生まれ。作家、東京大空襲・戦災資料センター名誉館長。主な近著書に『空襲被災者の一分』(2019年、本の泉社)、『徴用工の真実 強制連行から逃れて13年』(2019年、新日本出版社)『ナチス占領下の悲劇 プラハの子ども像』『その声を力に』『赤ちゃんと母の火の夜』(以上、2018年、新日本出版社)、『アンネ・フランク』(2017年、新日本出版社)、『螢の唄』(2016年、新潮文庫)、『もしも君に会わなかったら』(2014年、新日本出版社)、『わが母の歴史』(2014年、青風舎)、『東京空襲下の生活日録』(2013年、東京新聞)など多数。