
誰もが願うことのために社会ができること・すべきこと
「私らしく生きる自由」と憲法・社会保障
日野秀逸=著
社会保障は、私たちの生きるこの時代に、誰もが自分らしく生きられるよう生まれた知恵であり制度。日本で、それがどのような考え方でつくられ、現代史の中でどのような変遷をたどってきたのか、介護や医療、貧困問題などで、この社会にはいま何が必要か。安倍政権の社会保障政策をわかりやすく分析・批判しながら考えます。
目次や構成
<目次>
- はじめに──「私らしく生きる」ために憲法と社会保障を知る
- 第1章 私らしく生きることと憲法・社会保障
- 1 幸福を追求する権利について
- 2 日本国憲法は国民がつくった
- 第2章 社会保障とは何か、から考える
- 1 社会保障、社会のありよう、人びとの暮らし
- 2 スウェーデンの例から考える
- 第3章 社会保障政策は戦後史の中でこう変わってきた
- 1 憲法を生かした実績とそこからの転換
- 2 グローバル化の中で「無責任戦略」へ
- 第4章 安倍政権が進める違憲の「社会保障政策」
- 1 自民党改憲草案が社会保障改悪の起点に──「改憲草案」と社会保障
- 2 自民党は社会保障をどうしようとしているのか
- 3 介護の仕事とそこで働く人の待遇改善について
- 4 TPP協定承認の異常と危険
- 第5章 社会保障財源をどこに求めるべきか
- 第6章 アベノミクスの破綻と国民の暮らし
- 1 アベノミクスはどうなったか
- 2 安倍政権のめざしたもの
- 3 深刻になった貧困問題
- 4 低賃金と低年金の克服を──鍵は労働運動などの社会運動に
- 5 アベノミクスへの「ノー」が表明された
- <おわりに代えて>
- 地域で生き続けるための道すじ──憲法と社会保障を基盤に
著者情報
日野秀逸
国民医療研究所所長、東北大教授。1945年生まれ、東北大医学部卒。大阪大医学部助手、国立公衆衛生院衛生行政学部衛生行政室長、都立大教授などを歴任。『世界の医療・日本の医療』(旬報社)、『社会サービスと協同のまちづくり―「構造改革」と保健・医療・介護・福祉』(編著、自治体研究社)、『アウシュヴィッツの医師たち―ナチズムと医学』(訳、三省堂)など著書多数。

「私らしく生きる自由」と憲法・社会保障
定価1,760円
(本体1,600円)
2017年2月