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現場の貴重な記録――歴史学的に読み直す

中国戦線、ある日本人兵士の日記 1937年8月~1939年8月 侵略と加害の日常

小林太郎=著 笠原十九司=編・解説 吉田裕=編・解説

定価3,960円(本体3,600円)

出版年月
2021年2月
ISBNコード
978-4-406-06298-5
仕様
0021/ A5判上/ 320P
タグ
人文    歴史一般   
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「北支事変」、南京占領、徐州作戦、武漢占領……1937(昭和12)年から二年間、日中戦争の現場で書かれ帰還後まとめられた記述を復刻。当時の日中両政府、軍や司令官の動向などに照らし学術的に検証する解説を添え刊行します。出征の思い、行軍と占領の日常、戦闘の様子などを残した資料。貴重な写真も含まれます。

目次や構成

<目次>

  •   
  • 父の日記について  能崎嘉子
  •   
  • まえがき  笠原十九司
  •   
  • 日記本文  日支事変  緒言
    • 解説  「日支事変 緒言」について
  •   
  • 日記本文  1937(昭和12)年8月24日〜同年11月6日
    • 解説  第1章  「北支事変」(華北)戦場へ
    •   1  応召出征
    •   2  中国大陸に上陸
    •   3  平津地方南部の残敵掃討戦
  •   
  • 日記本文  1937(昭和12)年11月7日〜同年12月5日
    • 解説  第2章  南京攻略戦へ
    •   1  上海戦場へ
    •   2  国民政府軍の精鋭を投入した上海戦
    •   3  上海戦から南京攻略へ
    •   4  海軍航空隊の南京戦略爆撃へ
    •   5  中支那方面軍、独断で南京へ進撃
    •   6  南京進撃途中で重ねられた不法行為
  •   
  • 日記本文  1937(昭和12)年12月6日〜1938(昭和13)年1月21日
    • 解説  第3章  南京占領と大虐殺
    •   1  南京戦場へ突入
    •   2  南京占領と第16師団の集団虐殺
    •   3  日中戦争はゴールの見えない長期戦へ
  •   
  • 日記本文  1938(昭和13)年1月22日〜同年9月5日
    • 解説  第4章  徐州作戦の戦場
    •   1  北支那方面軍へ転出
    •   2  徐州作戦へ
    •   3  つくられた徐州作戦のイメージーー『麦と兵隊』
  •   
  • 日記本文  1938(昭和13)年9月6日〜1939(昭和14)年8月15日
    • 解説  第5章  武漢三鎮の軍事占領と内地帰還
    •   1  長期の野戦病院生活
    •   2  武漢三鎮および周辺の軍事占領
    •   3  最後の中国戦場生活
    •   4  内地帰還と除隊
  •   
  • あとがき  吉田裕
  •   

<書評情報>

  • 朝日新聞(2021年5月22日付)
  • 京都新聞(2022年8月14日付)

著者情報

小林太郎

1910年生まれ。元日本陸軍上等兵。日本大学工学部卒業。1937年8月から2年間、陸軍第16師団歩兵第9連隊で中国での戦闘に参加。1972年、61歳で死去。

中国戦線、ある日本人兵士の日記

中国戦線、ある日本人兵士の日記 1937年8月~1939年8月 侵略と加害の日常

定価3,960円
(本体3,600円)

2021年2月

笠原十九司

1944年、群馬県生まれ。都留文科大学名誉教授。東京教育大学文学部卒業、東京教育大学大学院修士課程中退。学術博士(東京大学)。主な著書に『南京事件』『南京難民区の百日』『日本軍の治安戦』(いずれも岩波書店)、『体験者27 人が語る南京事件』『日中戦争全史(上・下)』(ともに高文研)、『日中全面戦争と海軍―─パナイ号事件の真相』(青木書店)、『増補 南京事件論争史 日本人は史実をどう認識してきたか』『海軍の日中戦争─―アジア太平洋戦争への自滅のシナリオ』(ともに平凡社)など。主な共編著書に『現代歴史学と南京事件』(柏書房)、『戦争を知らない国民のための日中歴史認識 『日中歴史共同研究<近現代史>』を読む』(勉誠出版)など。

中国戦線、ある日本人兵士の日記

中国戦線、ある日本人兵士の日記 1937年8月~1939年8月 侵略と加害の日常

定価3,960円
(本体3,600円)

2021年2月

吉田裕

1954年埼玉県生まれ。東京教育大学文学部卒業。現在、一橋大学大学院社会学研究科教授。主な著書に『シリーズ日本近現代史(6)アジア・太平洋戦争』『日本の軍隊』『昭和天皇の終戦史』(以上岩波新書)『現代歴史学と戦争責任』(青き書店)『天皇の昭和史』(共著、新日本出版社)など。