
第二部第一草稿での理論的発展を受け、マルクスは、第三部後半の構成を変えた。商業資本論(第四篇)で、「恐慌の運動論」を解説し(第一八章)、利子生み資本論を第五篇として独立させ、信用問題を『資本論』の構成部分に組み込んだ。その解明は、資本主義の現代的分析に生きる。また、マルクスの草稿とエンゲルスの編集による各章との対応関係を訳注で示す。
目次や構成
目次
- 第三部 資本主義的生産の総過程
- 第4篇 商品資本および貨幣資本の商品取引資本および貨幣取引資本への(商人資本への)転化
- 第16章 商品取引資本
- 第17章 商業利潤
- 第18章 商人資本の回転。価格
- 第19章 貨幣取引資本
- 第20章 商人資本にかんする歴史的スケッチ
- 第5篇 利子と企業者利得とへの利潤の分裂。利子生み資本
- 第21章 利子生み資本
- 第22章 利潤の分割、利子率、利子率の自然率
- 第23章 利子と企業者利得
- 第24章 利子生み資本の形態における資本関係の外面化
- 第25章 信用と架空資本
- 第26章 貨幣資本の蓄積。それが利子率におよぼす影響
- 第27章 資本主義的生産における信用の役割
- 第28章 通流手段と資本。トゥックとフラートンとの見解
著者情報
カール・マルクス

新版 資本論 第9分冊
定価1,980円
(本体1,800円)
2021年1月
日本共産党中央委員会社会科学研究所

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