
信用制度が過剰生産や過剰投機を促進して生み出す「資本の過多〔プレトーラ〕」は、過剰生産と同じ特殊な現象なのかなどに焦点が当てられる。そのことで実体的資本の規模をはるかに超えて再生産過程を拡大させる信用制度の仕組みが明らかに。このマルクスの思考の流れに沿い、エンゲルスの構想による再整理とマルクス自身の短評などが分かるよう注記される。
目次や構成
目次
- 第三部 資本主義的生産の総過程
- 第5篇 利子と企業者利得とへの利潤の分裂。利子生み資本(続き)
- 第29章 銀行資本の構成諸部分
- 第30章 貨幣資本と現実資本 Ⅰ
- 第31章 貨幣資本と現実資本 Ⅱ(続き)
- 第32章 貨幣資本と現実資本 Ⅲ(終わり)
- 第33章 信用制度下の流通手段
- 第34章 “通貨主義”と1844年のイギリスの銀行立法
- 第35章 貴金属と為替相場
- 第36章 資本主義以前〔の状態〕
著者情報
カール・マルクス

新版 資本論 第10分冊
定価1,870円
(本体1,700円)
2021年3月
日本共産党中央委員会社会科学研究所

新版 資本論 第10分冊
定価1,870円
(本体1,700円)
2021年3月