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平均利潤論から信用論まで――第三部の核心に迫る

『資本論』全三部を読む 第六冊 −代々木『資本論』ゼミナール・講義集−

不破哲三=著

定価1,540円(本体1,400円)

出版年月
2004年3月
ISBNコード
978-4-406-03074-8
仕様
0033/ A5判並製/ 277P
タグ
人文    科学的社会主義   
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 利潤の観念が経済をどう動かすのか――独自の視点からの平均利潤の研究にはじまり、利潤率低下の法則の再吟味、商業資本と恐慌の関連など、『資本論』の新たな側面が次々と照らしだされる。信用論では、エンゲルス編集の問題点も明らかにしながら、マルクスの恐慌論研究の足跡を、第三部草稿から大胆に探る。

目次や構成

第三部 資本主義的生産の総過程

〈講義 第16回〉

第二篇 利潤の平均利潤への転化 / 第8章 異なる生産諸部門における資本の構成の相違とその結果生じる利潤率の相違 / 第9章 一般的利潤率(平均利潤率)の形成と商品価値の生産価格への転化 / 第10章 競争による一般的利潤率の均等化。市場価格と市場価値。超過利潤 / 第11章 生産価格にたいする労賃の一般的変動の影響 / 第12章 補遺 / 第三篇 利潤率の傾向的低下の法則

〈講義 第17回〉

第四篇 商品資本および貨幣資本の商品取引資本および貨幣取引資本への(商人資本への)転化 / 第16章 商品取引資本 / 第17章 商業利潤 / 第18章 商人資本の回転。価格 / 第19章 貨幣取引資本 / 第20章 商人資本にかんする歴史的スケッチ / 補論 日本の歴史のなかでの商業と商業資本 / 第五篇 利子と企業者利得とへの利潤の分裂。利子生み資本(上) / 第21章 利子生み資本 / 第22章 利潤の分割、利子率、利子率の「自然」率 / 第23章利子と企業者利得 / 第24章 利子生み資本の形態における資本関係の外面化

〈講義 第18回〉

第五篇 利子と企業者利得とへの利潤の分裂。利子生み資本(下) / 信用論の草稿について / 第25章 信用と架空資本 / 第26章 貨幣資本の蓄積。それが利子率におよぼす影響 / 第27章 資本主義的生産における信用の役割 / 第28章 通流手段と資本。トゥックとフラートンとの見解 / 第29章 銀行資本の構成諸部分 / 第30章 貨幣資本と現実資本I / 第31章 貨幣資本と現実資本II / 第32章 貨幣資本と現実資本III / 第33章 信用制度下の通流手段 / 第34章 “通貨主義”と一八四四年のイギリスの銀行立法 / 第35章 貴金属と為替相場 / 第36章 資本主義以前〔の状態〕

著者情報

不破哲三

社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。