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未来社会を論じたマルクスのすべてを解明。国際的“定説”の誤りを大胆にただした。

古典研究 マルクス未来社会論

不破哲三=著

定価1,540円(本体1,400円)

出版年月
2004年7月
ISBNコード
978-4-406-03094-6
仕様
0030/ A5判並製/ 261P
タグ
人文    科学的社会主義   
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新しい綱領の根底には、マルクスの未来社会論の現代における継承と発展がある。著者は本書のなかで、九十年にわったて世界に影響をおよぼしたレーニン以来の“定説”を大胆に吟味し、マルクスの「科学の目」が、未来社会について何を語っているかを、包括的に研究した。二一世紀に世界の前途を展望する理論的な指針。

目次や構成

  • まえがき
  • 第一部 「ゴータ綱領批判」の読み方
    − マルクス、エンゲルスの未来社会論 −
    • 一 未来社会論とマルクス、エンゲルス
      • (一)  「科学の目」で未来社会をとらえるとは?
      • (二)  「ゴータ綱領批判」の読み方
      • (三)  未来社会論と党綱領問題
    • 二 国際的?定説″はどのようにして形成されたか
      • (一)  『国家と革命』でのレーニンの「ゴータ綱領批判」論
      • (二)  スターリン − 二段階発展論をソ連社会美化の道具だてに
    • 三 未来社会論での今回の綱領改定案の意義
      • 資料 レーニン『国家と革命』から
      •     マルクス「バクーニンの著書『国家制と無政府』摘要」から
  • 第二部 『資本論』のなかの未来社会論
    − 綱領の諸規定の原理的な根拠を探る -
    • 一 未来社会の特徴づけについて
      • 補論 Ⅰ  「生産手段の社会化」という用語について
    • 二 未来社会と人間的発達
      • 補論 Ⅱ  労働時間の短縮と未来社会 −『資本論』の準備草稿から
      • 補論 Ⅲ  エンゲルスの「自由・必然」論との混同をいましめる
    • 三 人類の「前史」から「本史」へ
  • 第三部 『「資本論」全三部を読む』
         『ふたたび「科学の目」を語る』から
    • (一)  社会変革の目標の定式化
    • (二)  「社会的理性」と経済の計画的運営
    • (三)  「結合した生産者たち」が主人公
    • (四)  変革と移行の過程の長期性について

著者情報

不破哲三

社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。