
中央党学校の講義をもとにした新しい党綱領の解説。日本の戦前・戦後史、21世紀の世界論と野党外交、多数者革命論・未来社会論、61年綱領以来の理論発展、などなど。綱領の路線や見方の中心をわかりやすく重点的に解明する。
目次や構成
[目次]
- 開講に当たって
- 第一講 戦前の日本社会と日本共産党
- (一) 戦前の体制―「大日本帝国憲法」を読む
- (二) 日本の侵略と戦争の歴史
- 〔1〕 戦争の歴史のあらまし
- 〔2〕 侵略の野望と実行を事実でつかむ
- 〔3〕 すべては、天皇制が起こした戦争だった
- (三) 日本共産党の不屈の闘争の意義
- 第二講 現在の日本社会の特質
- (一) アメリカの全面占領の時代をどうとらえるか
- (二) 戦後の大きな三つの変化
- 〔1〕 アメリカの事実上の従属国への転化
- 〔2〕 国民主権の政治制度への変化
- 〔3〕 一連の民主化措置について
- (三) 現在の情勢(その一)―日米安保条約を読む
- (四) 現在の情勢(その二)―大企業・財界の横暴な支配
- 第三講 世界情勢―二〇世紀から二一世紀へ
- (一) 四十三年間をふりかえって―誤った世界論との論争
- (二) 新しい綱領の世界情勢論の組み立て
- (三) 二一世紀の世界像―野党外交の経験を含めて
- 〔1〕 人口の分布から世界の構造を見る
- 〔2〕 「社会主義をめざす国」をどう見るか―中国の場合
- 〔3〕 イスラム諸国とラテンアメリカ諸国
- 補講
- 第四講 民主主義革命と民主連合政府
- (一) 民主主義革命の路線について
- (二) 第四章のどこを改定したか
- (三) 民主的革命の内容を理解するために
- (四) 多数者革命の路線
- (五) マルクス、エンゲルスと多数者革命論
- (六) レーニン『国家と革命』の誤りはどこにあったか
- 第五講 社会主義・共産主義の社会をめざして
- (一) 新しい綱領は"定説"を大胆に清算した
- (二) 資本主義の存続の是非が問われる世紀
- (三) 党綱領の未来社会論
- 〔1〕 生産手段の社会化
- 〔2〕 人間社会はどう変わるか
- (四) 未来社会への道筋について
- 補講
著者情報
不破哲三
社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。