
アジア・アフリカ・ラテンアメリカ――その過去・現在・未来に焦点を当てて、躍動する今日の世界を多角的に語り、自主・平和の外交が持つべき国際的視野を明らかにする。大きな反響を呼んだ日本AALA創立記念講演(4月)は、本書で初めて発表するもの。他に、アジア政党国際会議の報告、第二次大戦終結60周年をめぐる世界論など。
目次や構成
[目次]
- はしがき
- アジア・アフリカ・ラテンアメリカ
―いまこの世界をどう見るか―- 一 世界のすべての国民が自国の主人公となる時代
- 二 世界の平和秩序とアジア・アフリカ・ラテンアメリカ
- 三 野党外交の経験をふりかえって
- 四 二一世紀の展望とこの世界の動き
- (一) 第三回アジア政党国際会議
- (二) ラテンアメリカの新しい発展
- (三) 体制的な変動の展望のなかで考えると
- 世界とアジア ― 二一世紀を迎えて ―
- 「世紀」を尺度にして世界を見る
- イラク戦争と国際政治
- 二一世紀の世界をどう展望するか
- 平和の国際秩序をめざす闘争
- 日本共産党の野党外交の経験から
- 提起されているいくつかの問題について
- アジア政党国際会議に参加して
- 一 どんな会議だったか
- 二 何を発言してきたか
- 三 どんな外交をやってきたか
- 四 日本共産党の外交路線、綱領路線が活動の根底に
- 五 世界の中で日本を見ると
国際会議での発言
- 戦争のないアジア、戦争のない世界をめざして
戦後六十年―世界とアジアそして日本- あの戦争は何だったのか―八・一五で誰の目にもはっきりしたこと
- 日本の戦争をどう見るかは「内政」ではなく世界の大問題
- 日露戦争百年と作家の"史眼"
- 国連憲章に世界が注目―いま"第二の波"が起こっている
- バンドン会議五十周年―アジア・アフリカのたくましさ
- 一年ごとに新しい発見―アジア外交の展望が広がった
- アフリカに広がる友好の輪―「共産党は悪い党だと思っていた」大使が・・・
- 「国内に目を向けると・・・」との声にこたえて
- デンマーク女王の夕食会に招待されて
著者情報
不破哲三
社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。