真実に好奇心、未来を見つめる 新日本出版社真実に好奇心、未来を見つめる 新日本出版社

メニュー

内外の注目を集めた会談の全容が、多彩に再現される

21世紀の世界と社会主義 日中理論会談で何を語ったか

不破哲三=著

定価1,430円(本体1,300円)

出版年月
2006年3月
ISBNコード
978-4-406-03256-8
仕様
0031/ A5判並製/ 227P
タグ
人文    科学的社会主義   
ネットショップでさがす
アマゾンでさがす
楽天ブックスでさがす
e-honでさがす

激動の21世紀、世界と社会主義の前途をどう見るか。党綱領の現代世界での生命力を示した四日間の会談。人類的課題への対応を競い合う「体制間競争の新段階」の提起、国際的視野から見た党綱領の世界観・未来社会論の真価、中国社会主義への見方と提言――中国側の質問に答えつつ縦横に語る。中国誌『当代世界』での関連インタビューも収録。

目次や構成

〔目次〕

  • 1  両党会談にいたる経緯
    • [1]  中国側から包括的な理論問題が提起された
      • 中国側から提起された九項目の質問
      • 中国側の問題提起の背景は?
      • “世界の社会主義的な知恵のすべてを研究しよう”
    • [2]  中国の理論研究代表団の到着
      • 中国代表団の若い面々
      • 四つの問題群に分けて
  • 2  現代の世界をどう見るか(第一の問題群)
    • [1]  世界のグローバル化と社会主義運動(第一日午前)
      • 現代の世界の新しい構造
      • 1  社会主義をめざす国ぐに
      • 2  アジア・アフリカ・ラテンアメリカの情勢
      • 反共主義が消えつつある
      • 3  独占資本主義の国ぐに
      • 解決を迫られた一つの理論問題―「帝国主義」の規定
      • 二一世紀を変革の時代として見る
      • 休憩時の対話から
    • [2]  現代の資本主義の評価について
      • 資本主義の「自己調節能力」とは?
      • 現代資本主義は、広範な諸問題でその存続の是非が問われている
    • [3]  現代の時代的なテーマは何か
      • 二つの体制の競争の新しい段階
      • 世界銀行総裁が中国の貧困削減の実績を賞賛
      • 現代の世界の「主要な矛盾」は何か
  • 3  社会主義運動とマルクス主義(第二の問題群)
    • [1]  二〇世紀の世界の社会主義運動(第一日午後)
      • ソ連社会の専制主義的な変質―農業集団化と大量テロ
      • ソ連・東欧の解体の原因をどう見るか
      • 世界の共産主義運動におけるソ連覇権主義
      • ヨーロッパ諸党の経験から―フランスとイタリアの場合 /ほか
    • [2]  マルクス主義の歴史的・今日的な意義(第二日午前)
      • 「マルクス主義」と「科学的社会主義」
      • マルクスが提起した見方の多くが社会の常識になっている
      • 「毛沢東思想」をどう見てきたか /ほか
  • 4  現代の社会主義について(第三の問題群)
    • [1]  わが党の理論的な到達点(第三日午前)
      • 社会主義と共産主義の二段階論の克服
      • マルクスの未来社会論―「自由の国」・「必然の国」
    • [2]  日本共産党綱領での定式化(第三日午後)
      • 「生産手段の社会化」を土台にどんな社会をつくるか
      • 二つの面から社会主義の実現形態を見る /ほか
    • [3]  「中国的特色のある社会主義」への見方をめぐって
      • 中国の革命と社会主義の歴史
      • 「文化大革命」とその後の両党関係 /ほか
    • [4]  「中国的特色のある社会主義」への六つの問題提起
      • 社会主義への道の原動力―国民の社会主義的自覚
      • 社会主義の視野からの経済的成果の解明 /ほか
  • 5  日本の情勢について(第四の問題群)(第四日午前)
  • 6  党綱領の現代世界における生命力
    • ドイツから寄せられた党綱領への評価の声
    • 中国の代表団長から感謝の手紙
  • [資料]

著者情報

不破哲三

社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。