
上巻に続き、日本共産党の現代史が開拓と苦闘の歴史として描かれる。ソ連や毛沢東派の干渉主義との闘争でいかに党をきたえ、理論を発展させてきたか。反共攻勢の四つの大波とたたかってきた「政治対決の弁証法」。独自の国際活動で日本と世界を結ぶ野党外交の全貌。「まるで映像を見るよう」と好評を博した著者自身のエピソードも縦横に語られる。
目次や構成
〔目次〕
- 第5講 二つの干渉主義との闘争
- ソ連の干渉主義との闘争。“実体験的な歴史”
- ソ連の干渉主義との闘争。ソ連秘密文書から見た干渉の全貌
- ベトナム侵略戦争。中国・毛沢東派の干渉攻撃
- ソ連の二つの軍事侵略。チェコスロバキアとアフガニスタン
- この闘争のなかでの理論的発展
〔資料〕
- ・ソ連共産党の干渉と内通の年表(1960年〜1964年)
- ・ソ連共産党の秘密文書から
- ・ソ連の干渉主義―ブレジネフ時代の年表(1964年〜1979年)
- ・干渉との闘争に関連した主要な国際論文
- 第6講 政治対決の弁証法(70年代以降)
- 1970年代前半―日本共産党の躍進
- “共産党封じ込め”戦略の発動(第一の波)
- 反共攻勢のあいつぐ大波に抗して
- 70年代以来の政治闘争をふりかえって
〔資料〕
- ・共社党首会談の合意事項
- ・ソ連社会とは何だったのか(第20回党大会の決定から)
- ・財界の「政界改造」計画
- 第7講 国際政策と野党外交
- 90年代前半までの平和外交
- 中国共産党との関係正常化
- アジア・アフリカ・ラテンアメリカの全域で
- 野党外交について考える
- 講義の結びに当たって
著者情報
不破哲三
社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。